電子書籍
傑作集
2023/03/29 04:17
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
恋のような芽、愛なのか心許ない塊、異なる種への不思議な愛慕、性への意識など、書き下ろし含む16の物語を詰め合わせた彩り豊かな短編集。
読後一番に感じたのは、タイトルが素晴らしい。どんなに芯があっても、寿命がある限り「うたかた」でしかない想いの、甘さと苦さのコンビネーション。集めた欠片で思い思いの形に魅せる「モザイク」。凄くフィットしていて、タイトルを見ながらもう一度作品を一つずつ浚ってみたくなった。
猫への輪廻や、妖怪のようなもの、技術が発展した近未来など、ミステリアスでファンタジックな設定が多い。しかしどんな状況でも人の感情の在り方はそれほど大きく変化はしないから、その部分が極めて丁寧に描かれている事で現実味も残り、共鳴する物語も多かった。
特に『BL』『ごしょうばん』『永遠のアイ』のあと引く美しさに胸が痛くなった。多種多様な感情を緻密に紡ぎ、積み上げられた傑作集。
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投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
「光のとこにいてね」が良かったので、それを期待して読み始めたら、短編集で肩透かしだった。
ま、確認してない私が悪いんだけど。
ただ、「光〜」ほどではないにしても、それなりに楽しめました。
特に、「神さまはそない優しない」が印象的でした、
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
いいなと思える作品もいくつかあったけど、総じて、それほどでもなかったかな。
特に、短編の中でも長めのやつは、好みじゃなかった。
紙の本
うたかたモザイク
2023/08/30 16:32
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投稿者:ぽんぽん岩 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイプの違うお話がちりばめられたまさにモザイクな短編集。
今っぽい、民話っぽい、SF、転生?など。さらっと読み終えるものもあれば、重い気分になるものいろいろです。
「ごしょうばん」「神さまは…」「透子」がよかったです。
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『神さまはそない優しくない』この1編がとても好き。関西弁の猫、いいわぁ〜と思ってたら終盤グイグイ来て圧倒された。
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一穂ミチさんの短編集。
13編の短編が入っています。
苦手な恋愛系も多かったけど、『うたかたモザイク』というタイトルがぴったりな奥ゆかし気なモザイクのような短編集でした。
私が好きだと思った何編かを紹介すると
『人魚』は僕の恋人は人魚らしいーという一文で始まる恋愛ものだけど童話のようなお話。
『ごしょうばん』は
この短編集の白眉かと思いました。
ごしょうばんという食事時に出てくる妖怪の出てくるまだ戦時中の話。
『Still love me?』
はBLの話を初めて読んだ気がしますが、好きな話でした。
『Sofa&』
ソファの独り言の話ですが、人生の日暮れのかんじがよく出ていると思いました。
『神さまはそない優しない』
死んで猫に生まれ変わって自分の嫁に拾われた猫の話。
笑わせる場面もありましたが、最後は泣けました。
『透子』
最後は予想がつきましたが、これもいい話でした。
『スモールワールズ』程のインパクトはなかったけれど、タイトルの『うたかたモザイク』のようなひらひらとしたモザイク画のような一冊でした。
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6冊目の一穂ミチさん。いろんなところで掲載されていた短編を集め、1編の書き下ろしを加えた13編からなる短編集でした。タイトルが一穂さんの短編集にぴったりで、とっても素敵ですよね。
sweet、spicy、bitter、salty、tastyの5つのカテゴリーに分かれており、家族や夫婦や恋人や友情などなど、ファンタジーあり、官能あり、同性愛あり、ほっこりしたりゾワっとしたり…いろんなテイストのお話を一度でお腹いっぱい味わえました。
どのお話にも一穂ミチさんという「スパイス」がピリリと効いてましたね。
どれもそれぞれ良かったですが、女子高生がクラスメイトの同性アイドルのファンになってしまう『Droppin’ Drops』や、ちょっとSFちっくだった『BL』や、おじさんが猫に生まれ変わった『神さまはそない優しない』が好きだったかな。
***
それぞれの初出は以下ですが、掲載されていた雑誌でお話の内容の傾向がわかりますね。
◇人魚:「第9回静岡書店大賞受賞記念フリーペーパー」2021年12月(講談社)
◇ Melting Point:「anan No.2311」2022年8.17-8.24合併号(マカジンハウス)
◇ Droppin' Drops :「ピュア百合アンソロジー ひらり、」vol.4 2011年4月(新書館)
◇永遠のアイ:『スモールワールズ』誰談社公式サイト2021年3月(講談社)
◇レモンの目:「メフィストリーダーズクラブ」く黒猫を飼い始めた>2022年3月21日(誰談社)
◇ごしょうばん:『昭和ララバイ 昭和小説アンソロジー』2019年4月19日(集英社オレンジ文庫)
◇ツーバイツー:「anan No.2257」2021年7.14号(マガジンハウス)
◇ Still love me?:「ダ・ヴィンチ」2018年11月号(KADOKAWA)
◇ BL:「SFマガジン」2022年4月号(早川書房)
◇玉ねぎちゃん:「tree」〈Story for you〉2020年8月5日(講談社)
◇ sofa &...:「アフタヌーン」Web増刊「&Sofa」2021年11月22日(講談社)
◇神さまはそない優しない:『猫だまりの日々 猫小説アンソロジー』2017年12月14日(集英社オレンジ文庫)
◇透子:書き下ろし
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たくさんの味を楽しめる短編集!
切なかったり、不思議な気分になったり、ゾッとしたり…
『神さまはそない優しない』『透子』は、胸がきゅっとなってうるっときた。
『ごしょうばん』『BL』の不思議で切ない世界観も良かったな〜。
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短編集。擬人化?みたいな話が多かったように思う。良かった話も幾つかあったけれど、後半飽きてしまってなかなか頁が進まなかった。一穂さんは好きで期待が大きかっただけに少し残念。
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短編が沢山。タイトル通り様々な人生のモザイク模様を見たみたい。「still love me?」が良かった。
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いろんな愛の物語が詰まった短編集。
ちょっと過激なものもあり、びっくりしたけど、一穂さんらしい切なかったり、心温まったり、素敵な話ばかり。
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面白かった
いろんな視点の物語がある。
でも最後の透子のおじいさんが言っていたみたいに、自分とは違うのに同じだと思えた。
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どれも不思議な話で面白かった!
人魚とsofa &...がとくに好きだった。
プロポーズされたら同じことを言ってみたいと思った。
あと、ずっと見守ってくれる一生物の家具が欲しいと思った。
・仮に結婚しても、あなたが心変わりしたら、殺すか死ぬかしかないの。それが人魚の掟だからね。
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感想
人生の煌めき。孤独の中で自分を磨く。でも他人がいないと空気の入替はできない。自己を変えてくれる人との出会い。大切にできる人になりたい。
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スモールワールズの、日常の中で幸せと気味の悪さがちょうどよく混ざった感じがすごく好きだったからかなり期待して読んだが、これはそこまでハマらなかった。
ゾワっと感を望みすぎていたのかもしれない。
短めの物語がたくさん。長さは物によってまちまち。
SFっぽいものもあったりと、ジャンルは色々だったように感じる。