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電子書籍
まむし三代記
著者 木下 昌輝
法蓮房は国盗りの大望を秘めて美濃・土岐家内でのし上がる。2代目はついに美濃国を奪取し、斎藤道三を名乗る。国盗りの大いなる武器「国滅ぼし」とは? その真実に行き着いた3代目...
まむし三代記
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まむし三代記 (朝日文庫 朝日時代小説文庫)
商品説明
法蓮房は国盗りの大望を秘めて美濃・土岐家内でのし上がる。2代目はついに美濃国を奪取し、斎藤道三を名乗る。国盗りの大いなる武器「国滅ぼし」とは? その真実に行き着いた3代目の義龍の決断とは? 従来の戦国史を根底から覆す瞠目の長編時代小説。
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紙の本
最終兵器「国滅ぼし」
2023/06/12 21:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
斎藤道三一族の三代記を描いた物語であるが、彼らに寄り添った男のい代記でもある。道三の父、道三、そして道三の子・龍興の悪党ぶりが目立つ。しかし、読み始めから「国滅ぼし」という最終兵器を口にし、銅を大量に集め隠し持とうとする謎が、読むものを引きづり込む。読み終えればわかることだが、「国滅ぼし」は必ずしも国を失くしてしまう兵器ではなく、国を癒すものだと教えられる。国を奪うという行為委が、戦乱を終わらせ、民の平穏な生活をもたらすことを、道三一族はもくろんでいたのかもしれない。
紙の本
実は4代もの
2023/08/05 09:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
斎藤道三。有名な武将ですが、織田信長との関係において語られるくらいで、この斎藤道三を中心にした本は読んだことがなく、すごく興味が湧きました。また、出だしの書き方からワクワクさせられました。斎藤道三を中心にその父と子の3代にわたるストーリー。と思いきや、実は4代にわたるストーリー。史実とフィクションを組み合わせながらの構成は、この著者の得意とするところで、この本でもそれが如何なく発揮されていて、お見事でした。そしてなんといっても、この物語の見どころは貨幣。源太の妻のお景が、源太が戦場から帰って持ち帰る貨幣を巡るやり取りの変化に思わずニヤリ。最後のシーンも、戻ってきた感があって良かったです。