リヴァイアサン(上)
人間世界における自然状態は、絶対的に自由な状態であるがゆえに各人の各人に対する戦いが絶えない。これをいかに脱し、平和と安全を確立するか──。感覚器官の分析から始まる人間把...
リヴァイアサン(上)
商品説明
人間世界における自然状態は、絶対的に自由な状態であるがゆえに各人の各人に対する戦いが絶えない。これをいかに脱し、平和と安全を確立するか──。感覚器官の分析から始まる人間把握を経て、人々が自らの権利を、一人の人間あるいは合議体に譲渡し、政治的共同体を設立していく理路が解明される。イングランドの内乱を背景に、哲学と宗教論の全域にまで考察を行った書『リヴァイアサン』は、近代政治哲学を大きく切り拓くこととなった。この一大古典を17世紀という時代の特性を踏まえた明晰な新訳で届ける。上巻には「第一部 人間について」「第二部 政治的共同体について」までを収める。全2巻。
目次
- 凡例/献辞/序説/第一部 人間について/第一章 感覚について/第二章 想像について/第三章 想像の継起あるいは連続について/第四章 言葉について/第五章 推論および学問について/第六章 一般に情念と呼ばれる意志にもとづく運動の内的な端緒と、それが表現される言葉とについて/第七章 論究の終結あるいは解決について/第八章 一般に知的と呼ばれる諸能力と、それらとは反対の諸欠陥とについて/第九章 知識のさまざまな主題について/第十章 力、値打ち、位階、名誉、ふさわしさについて/第十一章 態度の相違について/第十二章 宗教について/第十三章 人類の至福と悲惨さとをめぐる彼らの自然状態について/第十四章 第一、第二の自然法と契約とについて/第十五章 その他の自然法について/第十六章 人格、本人および人格化されたものについて/第二部 政治的共同体について/第十七章 政治的共同体の諸原因、発生、定義について/第十八章 設立による主権者の諸権利について/第十九章 設立による政治的共同体のいくつかの種類および主権者権力の継承について/第二十章 父権的支配権および専制的支配権について/第二十一章 臣民の自由について/第二十二章 政治的および私的な従属的諸組織について/第二十三章 主権者権力の公的な代行者たちについて/第二十四章 政治的共同体の栄養と生殖とについて/第二十五章 助言について/第二十六章 国法について/第二十七章 犯罪および罪の免除と軽減とについて/第二十八章 処罰と報酬とについて/第二十九章 政治的共同体を弱体化させ、あるいはそれを解体へと向かわせることがらについて/第三十章 主権者としての代表の職務について/第三十一章 自然による神の王国について
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