電子書籍
駆け入りの寺
著者 澤田瞳子
悩みを抱える人々が門を叩く、一風変わった駆け込み寺。平穏で優雅に暮らす尼たちの元へ、ある日飛び込んできたのは「助けてほしい」と叫ぶ若い娘……。雅やかで心に染み入る連作時代...
駆け入りの寺
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駆け入りの寺 (文春文庫)
商品説明
悩みを抱える人々が門を叩く、一風変わった駆け込み寺。
平穏で優雅に暮らす尼たちの元へ、ある日飛び込んできたのは「助けてほしい」と叫ぶ若い娘……。雅やかで心に染み入る連作時代小説。
※この電子書籍は2020年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
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紙の本
洛北の駆け込みの寺での物語
2023/07/11 10:40
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代中期、比丘尼御所としての洛北の寺・林丘寺を舞台にして、そこで働く青侍、初代住持とその座を引き継いだ皇女、達の物語である。王朝時代の仕来りが日々流れる寺内が、江戸時代近世の時代の流れにさらされながら、寺外の俗界とのかかわりの中で、厄介ごとから逃げる駆け込み寺のような様相を示す。洛北の季節の移り変わりとともに、主人公は、心の中に抱え込んだままの苦悩を意識しつつ、人々の駆け込みに対応しつつ、自らを見つめなおし、逃げその先に対峙するという活路を見つけ出そうとしているのかもしれない。