紙の本
文壇を一刀両断
2021/08/30 07:52
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
権威主義の文学賞や、売らんかなの出版社を滅多切りにしています。「ヌエのいた家」以来途絶えている、自身の小説にも期待したいです。
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近松秋江はあんな恥ずかしいことを金のために書いたのか?
2019/01/28 15:14
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
小谷野氏は「芥川賞の偏差値」の著者、その著作の中で「コンビニ人間」や筒井康隆氏の作品に高得点をつけていたから、その視点はほぼ一致していると判断して読むこととした。この作者は自伝、評伝、伝記といったジャンルの作品を相当に読みこなしておれれる方なので、そのあたりの知識も盛り込まれていて楽しい。とくに近松秋江の「黒髪」「別れたる妻に送る手紙」などの他人が読んだら恥ずかしくなるような私小説は、本人自身も金のためだから仕方なく書いていたというエピソードがおもしろい。純文学の面白さに気が付いたのがつい数年前という初心者の私にとってよい入門書となった
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ラノベとか漫画について書いてほしい。
2022/03/11 14:36
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投稿者:いけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
何が言いたいのか、話が飛び飛びで文章が上手く纏まっていないような気がする。私小説が純文学であるということや、文学の世界でもあまり知られていないが純文学であったりするものがあるなど、色々あるのはなんとなく理解できた。著者には一回、ラノベや漫画についての本を一冊書いてもらいたいと個人的には思う。結構面白い本になると思うのだが。
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タイトルに釣られて買いましたが、他の文化や「純文学でないもの」を取り上げる箇所が多く、純文学の定義も古いとしか言えません。
私は後半部分しか満足しませんでした。
それでも柳田さんの話は面白かったです。
文学フリマってそんなエピソードがあったのですね。
私は個人的に純文学が死んだなら産みなおすのも楽しいかと思います。
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いまいち純文学って?大衆小説って?となっていたので、購入してみた。
でも不勉強なので、作家や作品をたくさんあげられても全然分からないあたり、自分にがっかりする。
そもそも大衆小説が歴史や時代小説をさし、通俗小説とは違うというのは知らなくて、びっくりした。
時折話題になる、あの界隈でのこの手の区別、この本を読んでみても私にはどうってことのないことだった。好きなものを買って読む、それがどんな小説でもいいいのだから。研究者なら別だけれど。あいにく私は一読者に過ぎない。
ジャンル分けは便利だけれど、便利さゆえに何か楽しみが一つ消えてしまった感がある。興味のない分野はさほど足を運ばないもの。そこまで読書が好きかと言えばそうではないし、時間もない。読みたいもの=好きなジャンルしか行かなくなる。
なんか話がずれてしまった。
何が正しいのかなんてない、なんで、どうしての境が曖昧、それがまた文学の面白さなのだろう。人間だもの(笑)
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文学と大衆小説があるというのを知ったのは予備校の現代文の授業で、人によって定義があるようだ。この本では「純文学」に限っては、明確に私小説に限定していてとてもすっきりする。「文学」と「純文学」でまた違うのかもしれない。ノベルズを出版すると、純文学作家に入れてもらえないといった因習があるのが面白かった。
外国の小説家の名前や作品が列挙されているところはさっぱり分からなくて、注釈があったらいいと思ったけど、ちょっとした注釈なら分からない上に読むのが面倒になるので、これでいいのかもしれない。
※著者ご本人より指摘いただき、「私小説」に限定はしていないそうです。また、ノベルスを出した作家は「純文学作家に入れてもらえない」のではなく直木賞が取れないとのことでした。うろ覚えで適当な感想を書いてしまい、失礼しました!!
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純文学と大衆文学の区別はなくなったのか。それぞれの歴史を、日本や海外の作品をとりあげて考察し、純文学とは何かを定義する。
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2018.1.5 読了
知識の羅列。
期待していたような純文学の核心に迫る記述はなかった。
ただ、著者が初めに触れているように、過去のあらゆる作品や作者を挙げて、純文学的かそうでないか評価し並べることで、点描画のように主題を浮き彫りにするとの試みは、半ば成功し、半ば失敗しているように思う。
失敗の要因は二つある。
一つは、紙幅があまりに少ないこと。
著者が判断を下した理由こそが肝であるはずなのに、詳らかな説明がほとんどない。
そしてもう一つは、これが最大の原因だと思うが、取り上げる作品や作者に関する知識が、読み手に圧倒的に不足していること。
読み手側の問題ではあるが、これだけ情報が溢れている世の中にあって、ほんのわずかな記述から著者の意図を捉えられるだけの広範な読書をされている読み手が、果たしてどれほどいるのだろう。
その意味では、万人向けではない、極端に読み手を選ぶ本だなあと思った。
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日本近代文学、文芸とその周辺についての真面目な雑学的知識満載なので、その周辺に関心のある方には面白く読めると思います。
とはいえ、取り上げられている作家はやはり偏りがあるし、書名の純文学とは何か、について結局著者の結論も見えてこない少々中途半端な本です。
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書店に並んだときにも気にはなったけど、いったんスルー。この度、中古で安価に入手。やっぱり本著者、題材の設定が上手。というか、個人的にツボ。かといって、手放しで絶賛したくなるほど好きな訳じゃなく、それなりに楽しめはするけど、っていうくらいなんだけど。まあでも、書店で数多並んでいる本の中から、題名を見て手に取って、パラパラめくって購入を決める訳だから、興味を惹く題材設定は圧倒的に大事な訳で、それだけでも凄いと思います。で、純文学に関しては、要は作者毎にはっきり分かれるのではなく、各作品毎にマチマチだ、ってことですね。当たり前みたいだけど。
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「純文学とは何か」(2017.11)、小谷野敦氏の作品ですから難しいとは思いましたが、一読しました。芥川賞と直木賞、三島由紀夫賞と山本周五郎章・・・、純文学と大衆文学、この本を読んでもその境界は不明でした。ただ、最近の芥川賞はつまらない感じがして、芥川龍之介に(私が云うのもなんですがw)申し訳ない気持ちです。純文学という言葉には高尚な響きを抱きますが、私の場合、「読んで楽しいか」「読んでためになるか」「読んで共感を得るか」、そんな気持ちで本と接しています。
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「純」と「大衆」の違いについて、はっきりとした明確な定義を与えるのではなく、文学の範疇に留まらない例を挙げてその輪郭を浮かび上がらせて行く。ただ、挙げられた作品名を見ても全くピンと来なかった自分には、理解するための読書量が余りにも足りていなかったみたい。
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ともかく知っている「情報」をどんどん打ち込んでいく作業を続けるとこの本ができる。言いたいことは、何もないのだが、、。
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ファンだから買う。先生の最近の本のなかでは力が入っている。しかし、斜め読みでは、純文学がジャンルだというのはわかったが、どういうジャンルかわからないような。「大衆」でないのが「純」なのか。