紙の本
内側の闇がたまらない
2023/11/02 23:12
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
希望も絶望も織り交ぜた短編8話が入ってます。
短いながらどれも濃厚で引き込まれます。嫌な後味の話はやっぱり面白いです。
人から見たら些細な事でも、本人の中ではとても譲れないことであったり、そういう内に秘めた闇がたまらない。
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
いくつかの媒体に載ってた短編をまとめて出版したと。
近藤さんらしい雰囲気の作品だったかな。
「未事故物件」がよかった。
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投稿者:302 - この投稿者のレビュー一覧を見る
さみしく、冷たく、恐ろしい短編集。
身近に感じられない内容が多いが、「老いた犬のように」の元妻に対する思いや受け止め方の相違はよくありそう。これを読んでハッと気づき自分の態度を見直すきっかけになる人がいるかも。
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他人のものばかり欲しがるあの子。いるはずのない住人の気配。甘やかに秘密を分かち合う二人の女。宿命的な死に蝕まれた村。妻と別れた男に訪れた非日常……。 隠された真実に気づかせてくれる珠玉の作品集。
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連作でない8編の短編集。
爽やかなものもあったけど、結末がどこかヒヤリとするようなものが多くて夏に読むのに良い。
どれも面白かった。
近藤史恵さんの小説やっぱり好きだなと感じた作品。
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アンソロジーとかに書き下ろした話の
短編集。
ミステリーまみれ。
なかなか残酷な話が多いけど、
ちょっと痛快
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8つの短編集。
「老いた犬のように」はJミステリーにて既読。
どれもちょっと怖くなるようなミステリー。
人間の持っている闇の部分がすっと浮かび上がってくるようで、実際に身近であってもおかしくないなと思えるものも多かった。
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ちょっとビターな感じの話が多く、ゾクっとしたりもしましたが、読み応え抜群で満足な一冊でした。
ラストの「老いた犬〜」がとても印象的でした。
バツイチの小説家が、元妻がとてもできた妻だったけれど、別れを切り出された。初めは何故?と思っていましたが、ラスト迄読んでゾッとしました。あのまま南風さんと一緒に居たら、今度は梅田が壊れていたかもしれないですね…
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同じようなタイトルの作品を読んでいたので何も考えずミステリーだと決めつけてしまっていた…。8つのストーリーがあるのだが、一貫性がなく急に振り回されて心臓バクバクします。最後の作品が物足りなかったので評価は低め。
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8編からなる短編集。
そういう結末⁈うわー…。となるものがいくつか…。どれをとっても裏切られた気持ちになってしまう結末。それでも、面白かった!
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所々に面白い裏切りが散りばめられた短編集。
それぞれの物語が手の込んだフランス料理のようだった。
同作者の本はどれも面白く、読者も多いと感じていたが、ホテル・カイザリンの発売当日に書店を回ってもそれぞれ1冊あればいい方と言った感じで、状態のいいものを見つけるのに時間がかかってしまった。ところが購入して読んでみると、一角にこの本を沢山置いておいてもおかしくないほど面白い短編だった。装丁も綺麗で、紙の本ならではの良さが溢れていた。
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今まで短編集とかオムニバスとか、途中で飽きてしまうことが多くて、多分テーマが統一されてる物だったからかもと。
この本のお話ひとつひとつが落ちが最後の最後に来る物ばかりで“なになにー?”とグイグイ読んでしまった。…そしてオチの後味の悪さが好みでした!
この作家さんの書く“わんちゃん”が大好き。
仕草の描写で愛らしさが伝わってくる。
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他人のものばかり欲しがるあの子。いるはずのない住人の気配。甘やかに秘密を分かち合う二人の女。宿命的な死に蝕まれた村。妻と別れた男に訪れた非日常……。 隠された真実に気づかせてくれる珠玉の作品集。
題名から「ホテル・カイザリン」で起こる出来事の話かと思っていた。だけど、8編からなるそれぞれのお話だった。それがどれも面白くて、あっという間に読んでしまった。
学園祭で行われた降霊会。そこに隠された秘密と主人公の家族を襲った悲劇。なんだかなぁと。本当の正義とはなんだったのか。難しいところだよね。まぁ、主人公に人の心がないことはわかった。「降霊会」
長年続けていたバレエを辞めて単身フランスで生活を始めた夕。そこで知り合った異国の友達と飼い犬。行ったことのないフランスの街並み。なんだか情景がそこに浮かんで、自分も一緒にフランスにいるかのようだった。主人公が吹っ切れてよかった「黄金の風」
モロッコに長期滞在している主人公が異国の地で出会った日本人観光客からもらった松露。そこで思い出す亡くなった祖母のこと。ブラック企業で病んでしまった彼女。前の章の「黄金の風」に少し似ているけど、少しテイストが違う。そして、異国の風をかんじる文章。すごい好き「迷宮の松露」
なんでも人の物を欲しがる彼女。小学生の時に家に遊びに来た友達が見せてくれたボールペンをこっそり盗んで自分のものにした。その後、そんなことを忘れて大学生になった彼女は、相変わらず人の物を欲しがる女に。ゲイの友達の彼氏に目をつけて…本当にこの女は自業自得。隣の芝生は青く見えるのは仕方ないけど、やり方とかが本当に汚かった。本当に自業自得で終わって良かった。少し怖かったけど「甘い生活」
一人暮らしを始めた主人公。朝の4時に上の階から洗濯機を回す音がして目が覚める。管理会社に連絡しても上の階は空室だと言われて…怖すぎる!本当に無事で良かったけど、本当に卑劣な犯行だと思った。主人公が無事で本当に良かった。こういうことって、実際にありそうで怖い。「未事故物件」
1人になりたいときに使うホテル・カイザリン。そこで知り合った女性と再会するのを楽しみにしていた主人公。しかし、彼女の身に降りかかる不幸。女の友情というのか愛情というのか。あの人に知られるぐらいならと犯した罪。なんだかなぁと「ホテル・カイザリン」
呪いがかかったような村の掟。誰かが死んだら村を出る。なぜ、そんなことになったのか、調査を始める。そこで判明した事実は。なんというかそんな病あるの?って思ったし、怖かった。なんで、村から出て行った親族が知らん国の田舎に暮らしているのか。その理由もなんだか悲しいし、どうにかならんのか。「孤独の谷」
離婚したばかりの小説家。自身のSNSで知り合った女性とリアルでも会うようになる。離婚した妻を忘れられない小説家。読んでいくうちから、薄々感じるモラハラ感。女性は献身的に夫に尽くすべきという考え方の小説家。あらわになるモラハラDV。そして、SNSで知り合った女の本性。もう何もかも���怖い「老いた老犬のように」
ミステリーから旅行記みたいな話までさまざまな話があって面白かった。
2023.12.1 読了
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【収録作品】降霊会/金色の風/迷宮の松露/甘い生活/未事故物件/ホテル・カイザリン/孤独の谷/老いた犬のように
「降霊会」自己愛少年。
「金色の風」「迷宮の松露」絶望した女性の再生の話。
「甘い生活」「老いた犬のように」加害者が報いを受ける話。
「未事故物件」現実にありそうで怖い。警戒せよ。
「ホテル・カイザリン」居場所を失いたくない恐怖。
「孤独の谷」わけのわからない怖さ。
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クラスメイトの稚拙な行動の理由。パリに降り立った
彼女の秘めた思い。甘やかに秘密を分かち合う
2人の女。宿命的な死に蝕まれた村…。隠された
真実に気づかせてくれる作品集。表題作など、
全8編を収録。