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戦時下日本の娯楽政策
著者 戸ノ下 達也
ダンスホールの閉鎖やレコードの検閲、「健全」な娯楽の推奨などに顕著なように、満洲事変期からアジア・太平洋戦争期に至る戦時期には、政治や経済だけではなく、文化や日常生活が総...
戦時下日本の娯楽政策
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戦時下日本の娯楽政策 文化・芸術の動員を問う
商品説明
ダンスホールの閉鎖やレコードの検閲、「健全」な娯楽の推奨などに顕著なように、満洲事変期からアジア・太平洋戦争期に至る戦時期には、政治や経済だけではなく、文化や日常生活が総力戦体制に組み込まれ、統制されていた。
帝国議会や各種委員会の議事録、文部省、内務省、警視庁、内閣情報部(のちの情報局)の資料、新聞報道などの歴史的な史料やエビデンスを丹念にたどり、国民精神総動員運動や厚生運動の内実、決戦非常措置要綱の狙いや背景などを解説しながら、戦時下の娯楽政策の全容と変遷を明らかにする。
統制や制約、あるいは自主規制や忖度などが入り交じるなかで、音楽・映画・演劇・文学・美術など、日常に欠かせない娯楽が戦争に否応なく動員され、ダンスホールやカフェなどの飲食業が転廃業や従業員の解雇を余儀なくされた実態を浮き彫りにする。
目次
- はじめに
- 第1章 戦時期の娯楽認識
- 1 日中戦争期に至る娯楽政策
- 2 権田保之助の地方娯楽への意識
- 3 社会教育としての娯楽政策
- 4 文部省の地方娯楽調査
- 5 朝日新聞社の地方娯楽調査
- 6 農村地域の状況
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2023/10/03 10:38
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
21世紀の現代から考えると、戦時中の政治、経済はもちろん文化や日常生活の総力戦体制というのは常軌を逸しているとしか思えない、でも。誰もが「戦時中だから」とある人は情熱的に、ある人は消極的に協力するしかなかったのだろう、ここまで調べ上げた著者にはただただ敬服