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著者 岸本佐知子(著)
著者は、ミルハウザー、アーヴィング、リディア・デイヴィスからニコルソン・ベイカーまで、現代アメリカ小説の名翻訳家として知られている。一方、朝日新聞の書評欄「ベストセラー快...
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気になる部分 (白水Uブックス)
商品説明
著者は、ミルハウザー、アーヴィング、リディア・デイヴィスからニコルソン・ベイカーまで、現代アメリカ小説の名翻訳家として知られている。一方、朝日新聞の書評欄「ベストセラー快読」での爆笑の名(迷?)コメントや、様々な雑誌で繰り広げられる独特のエッセイで、文筆家としても注目が集まっている。
本書は、ますます目が離せないそんな「芸人」――岸本佐知子が、ヘンでせつない日常を強烈なユーモアとはじける言語センスで綴った、初のエッセイ集である。眠れぬ夜の「ひとり尻取り」、満員電車のキテレツさん達、恐怖と屈辱の幼稚園時代、会った事もないのになぜだか鮮明に記憶に刻まれたある作家との思い出の数々……おかしさとせつなさで、おもわず笑いや涙がこみ上げてくること必至。ひとりでこっそり読むことをお勧めします。
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紙の本
気になる翻訳家になりました
2007/06/22 10:50
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:峯吉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
マイナー嗜好、ネガティブシンキングも愛する、子どものころ一人遊びがすきだった、妄想癖がある等にあてはまる人なら、必ず楽しめそうな一冊。
私は立ち読みしてたとき、「私のエヴァーグリーン(不朽の名作)」のところで、笑い出しそうになり、購入を決めました。岸本さんがしょっちゅう思い起こしているという謎の時代劇、私も見てみたい。
エッセイなのか、フィクションなのか、境界の分かりにくい作品も多く、何もかもきのこづくしの宿が出てくる「国際きのこ会館の思ひ出」は、フィクションかと思いきや、実在するホテルらしくて、驚きました。
不思議な歌について、不思議な知り合いについて、日々疑問におもうところ、「私も実はそう思ってた」「そういえば不思議だ」と心のツボをツンツン刺激され、しょっちゅうふきだしかけます。
作者は翻訳家。翻訳というと全くよく知らない者には憧れの自宅勤務、って感じですが、辞書をくってくって、調べ倒して、何の言葉が適しているか考えまくって、そんな仕事なんだなぁと、何となく前より理解できた気持ち。
紙の本
面白エッセイ集。
2020/01/23 20:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なまねこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ねにもつタイプ」を読んで、こちらも読んでみた。翻訳家のエッセイと聞くと、翻訳物は読まないんだよねと言ってはなから除外してしまう人もいるかもしれないが、それはもったいない。意外な妄想が発展していくさまをぜひ読んでほしい。著者の翻訳した作品もおすすめ。