- カテゴリ:一般
- 販売開始日: 2023/10/05
- 出版社: 集英社
- レーベル: 集英社ノンフィクション
- ISBN:978-4-08-788094-6
電子書籍
実母と義母
著者 村井理子
逃げたい夜もあった。妻であることから、母親であることから……。夫を亡くしたあと、癌で逝った実母と、高齢の夫と暮らす認知症急速進行中の義母。「ふたりの母」の生きざまを通して...
実母と義母
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実母と義母
商品説明
逃げたい夜もあった。妻であることから、母親であることから……。夫を亡くしたあと、癌で逝った実母と、高齢の夫と暮らす認知症急速進行中の義母。「ふたりの母」の生きざまを通してままならない家族関係を活写するエッセイ。
婚約者として挨拶した日に、義母から投げかけられた衝撃の言葉(「義母のことが怖かった」)、実母と対面したあとの義母の態度が一気に軟化した理由(「結婚式をめぐる嫁姑の一騎打ち」)、喫茶店を経営し働き通しだった実母の本音(「祖父の代から続くアルコールの歴史」)、出産時期と子どもの人数を義父母に問われ続ける戸惑い(「最大級のトラウマは出産と産後」)、義母の習い事教室の後継を強いられる苦痛(「兄の遺品は四十五年前に母が描いた油絵」)など全14章で構成。
義父や義母の介護をしながら時折居心地の悪い気持になることがある。実母に対して何もしてあげられなかったのに、あれだけ長年私を悩ませた義父母の介護をするなんて、これ以上の皮肉はあるだろうか。
(本書「結婚式をめぐる嫁姑の一騎打ち」より抜粋)
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読むことができて良かった
2024/05/15 10:04
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投稿者:ヒグラシカナ - この投稿者のレビュー一覧を見る
実母と義母、まったく違う存在だけれど
とても悩みが深い存在。
自分でも整理しきれいていない気持ち、
向き合えなかった気持ち、
見てみないふりをしていた気持ち、
そういういろいろな気持ちがこの一冊を読んで
寄り添ってもらえるような心地よさがあった。
文章がとても読みやすいのも魅力の一つ。