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竃(へっつい)稲荷の猫
著者 佐伯泰英(著)
日本橋からほど近い竈河岸の裏店で、小夏は三味線職人の父とふたり暮らしだ。父の弟弟子の善次郎は、母のいない小夏を気遣いながら、一張の三味線を造り上げることを夢見て修業に励ん...
竃(へっつい)稲荷の猫
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竈稲荷の猫 文庫書下ろし/長編時代小説 (光文社文庫 光文社時代小説文庫)
商品説明
日本橋からほど近い竈河岸の裏店で、小夏は三味線職人の父とふたり暮らしだ。父の弟弟子の善次郎は、母のいない小夏を気遣いながら、一張の三味線を造り上げることを夢見て修業に励んでいた。ふたりは力を合わせ、世にひとつしかない三味線を造り上げようとするが、さまざまな困難が襲う。才能に溢れる若き男女が、己を信じて夢に向かい進む先に待つものとは。
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紙の本
久々の一冊読み切り物
2023/07/18 19:46
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投稿者:Ken - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本橋からほど近い竃河岸の裏店で、14歳の小夏は三味線職人の父親とふたりで暮らしていた。父親の弟弟子の善次郎は、母親のいない小夏を気遣いながら、一張の三味線をつくり上げることを夢見て修行に励んでいた。善次郎は親方に言われ、小夏の裏店にある三味線の材料を1本ずつ確認しながら整理作業を行う。そんな中善次郎は、裏店であまり使ったことのない硬い材質で一張の三味線を作るよう命じられる。今まで高級完成品を一人で作ったことのない善次郎は、小夏や小夏の父親の応援で、また自らも苦しみながらも工夫し、さらに元兄弟子の邪魔をされながらも、世にひとつしかない三味線を作り上げる。この三味線を長らく待ちのぞんでいた三味線弾きの師匠が奏でる三味線の音色に、皆が感動する。久々の1冊読み切りで武士が主人公でないのもなかなかいい。