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散華 紫式部の生涯(下)
著者 杉本苑子 著
越前から帰京した小市は長年言い寄られた宣孝とついに結婚するが、夫の裏切りに心は冷えきり、三年にも満たぬうちに死別する。心にあいた穴を埋められずにいるなか、清少納言や和泉式...
散華 紫式部の生涯(下)
散華 紫式部の生涯 改版 下 (中公文庫)
商品説明
越前から帰京した小市は長年言い寄られた宣孝とついに結婚するが、夫の裏切りに心は冷えきり、三年にも満たぬうちに死別する。
心にあいた穴を埋められずにいるなか、清少納言や和泉式部の傑作に心打たれた小市は、『源氏物語』執筆を開始。たちまち高い評判を得ると、藤原道長の強い求めに応じて、中宮彰子に出仕する。
数世代にわたる帝をとりまく非情な権力抗争や、人々の無常を肌身に感じつつ物語に昇華させ、源氏物語を完結させた紫式部の生涯を描く。〈解説〉山本淳子
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紙の本
紫式部の一代記後編
2024/01/26 15:01
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
源氏物語作者・紫式部の一代記後編。主人公小市が越前国司として赴任する父に同行するところから始まる。中央政府は、国司などの地方官が集めた貢税をただ吸い上げる機関に過ぎず、政治そのもは国衙の地方官たちの手でのみなされているという、その時に持ったのかもしれない。源氏物語を楽しみの書として書き始め、その後、道長の手により中宮彰子を飾る女房になるわけだが、権力闘争の宮廷を見続けるうちに、書く物語への想いは変化していった。自分のために、自分の気持ちを物語の中に込めていったのだ。紫式部のひとつの見方であろう。