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あけくれの少女
著者 佐川光晴
「どこで、どうやって生きていくのか、うちは自分で決めたい」12歳の少女・真記は上京を目指すも、80年代後半の狂騒に翻弄され……親世代にも子世代にも読んでほしい、宝石のよう...
あけくれの少女
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あけくれの少女
商品説明
「どこで、どうやって生きていくのか、うちは自分で決めたい」12歳の少女・真記は上京を目指すも、80年代後半の狂騒に翻弄され……親世代にも子世代にも読んでほしい、宝石のような20年間を描いた佐川光晴の最新長編小説。
広島は尾道の小学五年生・真記は、1970年生まれ。子供のいない伯父夫婦からかわいがられ、養女になるかもと心配事は絶えない。中学では英語部の朗読劇が大成功をおさめ、英語を一生の仕事にしていこうと決意する。念願の学生生活は、80年代後半のバブル経済のただなかで、順調そうにみえたのだが……。
当時の時代背景や男女の考え方を、時に繊細に、時にユーモラスに描出する。真記と同時代を生きた人にも、そしていま同世代の人にも読んでほしい青春小説。
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紙の本
順応性
2023/12/15 06:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
瀬戸内海を望める広島は尾道。愛はあるが不安定な両親と、裕福で優しいが昔気質の伯父夫婦との間でジレンマを抱える小五の真記。弟に向けられる両親の愛情や、裕福な友人との選択肢の差―――より良い道を進むべく比較しては苦しみながらも、その度に最適を模索する、激動の時代を力強く生き抜く姿を描いた物語。
どのタイミングで軌道修正したかで人生が大きく変わる事が窺える作品。言及されていた部分以外にも分岐点はいくつもあって、「潔さ」と「後悔先に立たず」を真記が身をもって示してくれたように感じた。
親ガチャ、時代ガチャ、土地ガチャ―――どうにもならない事柄を除いても、分岐点で選択肢を増やす為の「努力」を怠らない事が、いずれ次のガチャで当たりをひくコツなのかも。
知らない時代を身近に感じられ面白かった。
紙の本
思ったより骨太だった
2024/03/31 14:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙の感じからして、ライトな話かと思ったら、そんなことなかった。
けっこうヘビーで、骨太な話だった。
塞翁が馬ってこと?