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電子書籍
メキシコ古代都市の謎 テオティワカンを掘る
著者 杉山 三郎
3世紀のメソアメリカで10万人が暮らしたとされる謎の古代都市テオティワカン。「月」「太陽」「羽毛の蛇」ピラミッドはどうつくられたのか。40年間現地で発掘調査を続ける著者が...
メキシコ古代都市の謎 テオティワカンを掘る
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メキシコ古代都市の謎テオティワカンを掘る (朝日選書)
商品説明
3世紀のメソアメリカで10万人が暮らしたとされる謎の古代都市テオティワカン。「月」「太陽」「羽毛の蛇」ピラミッドはどうつくられたのか。40年間現地で発掘調査を続ける著者が構造、生贄(いけにえ)埋葬の実態を明かす。貴重なカラー図版多数。
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紙の本
太陽のピラミッド、月のピラミッドはテオティワカンの人たちの宇宙観、宗教観を表す
2023/08/02 10:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
メキシコシティから北東50kmの距離にある古代都市テオティワカン、太陽のピラミッド、月のピラミッドはテオティワカンの人たちの宇宙観、宗教観を表すものだという、カラー写真も結構使われていてわかりやすい
紙の本
テオティワカンの遺跡発掘
2024/02/18 00:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DB - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の杉山博士はメキシコ国立人類学歴史研究所で考古学調査に従事していて、マヤ、メキシコ中央高原の遺跡、アステカ王国の大神殿遺跡などを調査しているそうです。
特にこの紀元一~六世紀にメキシコ中央高原に栄えた古代都市テオティワカンを43年にわたって研究しているそうで、本書にはその知見が詰まっていた。
テオティワカンはメキシコシティから車で一時間ほどのところにあり、今は遺跡公園となっていて世界最大級のモニュメントである「太陽のピラミッド」と「月のピラミッド」、そして「羽毛の蛇ピラミッド」がそびえている。
東西南北の一貫した方向軸を持つ均整の取れた壮大な計画都市だそうですが、謎だらけの古代都市遺構でもあるそうです。
テオティワカンには約十万人の人口を抱える都市だったと考えられているが、その都市に住む人々がどのような民族でどんな言葉を話し、何を規範としてピラミッドを作ったのか、どのような政治体制だったのか、今でもわからないことは多い。
今では台形のピラミッドも上部がどのようになっていたのかもわかっていないそうです。
テオティワカンを含むメソアメリカ文明はトウモロコシ、カボチャ、インゲン豆、アボカド、トウガラシ、トマト、綿花、タバコ、アマランサス、チア、カカオなどの多くの植物を栽培していた。
そして家畜に適する大型動物がいなかったことが特徴だが、シカやウサギ、ノブタ、ネズム、モグラやリス、魚、貝、野鳥に爬虫類、昆虫と多種の生物を蛋白源としていた。
そこから生まれたのがオルメカ文明、マヤ、テオティワカン、山頂都市モンテ・アルバンだ。
これらの遺跡の中でも最大のテオティワカン遺跡には、「死者の大通り」を中心軸として北端に「月のピラミッド」、東に「太陽のピラミッド」、南端に「城塞」と「羽毛の蛇ピラミッド」が配置されている。
都市計画を立てることができるだけの強力な支配者が存在し、独自の宗教が発展していたのは間違いない。
月のピラミッドは何回も新しくより大きなピラミッドで覆われていって、七つのピラミッドが重なっている構造だそうです。
それぞれに埋葬墓があり、生贄や副葬品、ピューマやクモザルといった動物の生贄が葬られていた。
発掘の様子を見取り図や写真を加えながら詳細に解説しています。
太陽のピラミッドや羽毛の蛇ピラミッドにも同じように埋葬墓があって様々な生贄が埋まっていたそうですが、テオティワカンの人々はそのような儀式によって何を信じ何を願ったのだろう。
「テオティワカンに来てはいけない」という言葉で結ばれる本書ですが、著者のように人生を捧げてしまうほどの魅力があるのが伝わってきた。