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方舟を燃やす
著者 角田光代
口さけ女はいなかった。恐怖の大王は来なかった。噂はぜんぶデマだった。一方で大災害が町を破壊し、疫病が流行し、今も戦争が起き続けている。何でもいいから何かを信じないと、今日...
方舟を燃やす
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商品説明
口さけ女はいなかった。恐怖の大王は来なかった。噂はぜんぶデマだった。一方で大災害が町を破壊し、疫病が流行し、今も戦争が起き続けている。何でもいいから何かを信じないと、今日をやり過ごすことが出来ないよ――。飛馬と不三子、縁もゆかりもなかった二人の昭和平成コロナ禍を描き、「信じる」ことの意味を問いかける傑作長篇。
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正しいと思う情報が、正しいことも誤りであることも
2024/04/22 21:47
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投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
二人の主人公が過ごした生活の場は、場所や時が異なる場であったが、自らが得た情報を、正しいと判断したがために、心に刻み、信じたその結果は、読む人の判断にゆだねられるのだろう。私たちは、予測不能な世界に生きるのだから、何が正しいことであることは、本当のところ、わからない。信じたい世界を身にまとい、生きていくことを、作り話にまみれた生き方など、どうしていえよう。方舟を作り乗り込んだノアは、後世に物語として語り継がれたが、方舟に乗り込まなかった人で、生き残った人が、いたかもしれないと思うと、正しい情報とは、何か?