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電子書籍
うぽっぽ同心十手綴り かじけ鳥
著者 坂岡真 著
男手ひとつで育てあげた愛娘の綾乃が手許から去ってしまった。溜息を吐く長尾勘兵衛のもとに、失踪した妻・静の消息を知るという女が現れる。勘兵衛はその女を追うが、一足違いで殺さ...
うぽっぽ同心十手綴り かじけ鳥
かじけ鳥 (中公文庫 うぽっぽ同心十手綴り)
商品説明
男手ひとつで育てあげた愛娘の綾乃が手許から去ってしまった。溜息を吐く長尾勘兵衛のもとに、失踪した妻・静の消息を知るという女が現れる。勘兵衛はその女を追うが、一足違いで殺されてしまい……。寒さと寂しさが骨身に染みる雪の日は、ひとりぼっちのうぽっぽになにを連れてくるのか――。傑作捕物帳「十手綴り」シリーズ、悲喜交々の最終巻。
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紙の本
第一シリーズの完結。大団円。勘兵衛らしい生きざま。
2024/02/09 08:57
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投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
徳間文庫から出ていた『うぽっぽ』の第一シリーズ『十手綴り』の完結編。
ネタバレになるので、細かく書けないが大団円。勘兵衛の姿が目に浮かんだ。
長かったねぇ、勘兵衛さん。よく辛抱したねぇ、勘兵衛さん。
袖の下を一切取らず、同心として正義を貫く。しかし、単に正義というのでなく、事件の背景まで見透かして、やむにやまれぬ想いを掬い取る。人情という言葉では片付けられない温かさ。そこに、十手持ちの矜持を感じさせる。
十手持ちの矜持、それがいつまでたってもウダツの上がらぬ朱房の十手が物語る。朱房で上等、それが勘兵衛の生きざま、勲章と思う。
中公文庫で新作(第三シリーズ)として『うぽっぽ同心終活指南』が出ているが、この第一シリーズ『十手綴り』との間が飛んでいて、その後の勘兵衛と取り巻きの様子が分からない。勘兵衛の生きざまに変わりはないだろうが。
出来れば、徳間文庫で出ていた第二シリーズ『十手裁き』も引き続き中公文庫から出版して欲しいと思う。
ちなみに、この『うぽっぽ』と『北の御番所反骨日録』は、私のお気に入り。