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御手洗潔と進々堂珈琲(新潮文庫nex)
著者 島田荘司
進々堂。京都大学の裏に佇む老舗珈琲店に、世界一周の旅を終えた若き御手洗潔は、日々顔を出していた。彼の話を聞くため、予備校生のサトルは足繁く店に通う――。西域と京都を結ぶ幻...
御手洗潔と進々堂珈琲(新潮文庫nex)
御手洗潔と進々堂珈琲(新潮文庫nex)
御手洗潔と進々堂珈琲 (新潮文庫nex 御手洗潔シリーズ)
商品説明
進々堂。京都大学の裏に佇む老舗珈琲店に、世界一周の旅を終えた若き御手洗潔は、日々顔を出していた。彼の話を聞くため、予備校生のサトルは足繁く店に通う――。西域と京都を結ぶ幻の桜。戦禍の空に消えた殺意。チンザノ・コークハイに秘められた記憶。名探偵となる前夜、京大生時代の御手洗が語る悲哀と郷愁に満ちた四篇の物語。『進々堂世界一周 追憶のカシュガル』改題。
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味わい深く切ないエピソード
2018/10/03 23:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『御手洗潔と進々堂珈琲』は御手洗シリーズ第27作目の『進々堂世界一周 追憶のカシュガル』を改題したもので、「進々堂ブレンド1974」、「シェフィールドの奇跡」、「戻り橋と悲願花」、「追憶のカシュガル」の4編が収録されている短編集です。語り手は兄弟を目指す予備校生のサトル。京大傍の珈琲店「進々堂」に通い、世界一周の旅を終えた若き御手洗との思い出を語ります。「進々堂ブレンド1974」ではサトル自身の甘酸っぱい失恋譚が語られ、それに対する御手洗のコメントにサトルが救われる、というような内容です。その他3篇はすべて御手洗の体験が語られます。「シェフィールドの奇跡」では障害者に対する社会の在り方を問い、学習障害を抱えた男の子が重量挙げの選手になるエピソード、「戻り橋と悲願花」では第二次世界大戦で日本軍に徴用された朝鮮人たちの悲哀と【風船爆弾】にまつわるエピソード、「追憶のカシュガル」ではシルクロードの街カシュガルで御手洗が出会ったパン売りの少年と路上生活をする老人のエピソード。老人が語るのは第一次世界大戦後のカシュガルが世界中のスパイで溢れていた頃の、舞姫への恋心と仲良くなった日本人アキヤマへの嫉妬と、その悲しい結末。どれもミステリー色が一切ない追想ですが、味わい深く切ないエピソードです。
紙の本
ミステリ小説ではありません
2015/09/29 19:01
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いちごジャム - この投稿者のレビュー一覧を見る
お馴染みの御手洗シリーズだと思い購入して読んだのですが、中身はミステリ小説ではありませんでした。
若いころ、京都で学生生活を送っていた御手洗がいつも通っているカフェで知り合ったサトル青年に、自分が世界中を放浪して見聞きした体験談を語った短編小説集です。
物語の最後に何かオチがあるのでは?と期待しつつ読んだら、そのまんまだった、、、と言う結末にちょっとがっかりしました。
御手洗が出てくるだけでいい、と言うファンの方なら読む価値があると思いますが、何か謎解きが絡んだ物語が読みたい、と言う方にはお勧めしません。
電子書籍
島田先生の作品大好きなのですが、、、
2018/11/26 11:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:monica - この投稿者のレビュー一覧を見る
眠くなりすぎて、全部読めませんでした。ミステリーの要素は全くなく、過去の旅行で出会った思い出話を淡々と聞かせるだけです。史実に基づいて書かれているのかも確かでなく、あとがきも確かなかったので、どの様な目的で書かれたのかよくわかりません。
紙の本
さようなら御手洗潔
2015/06/01 23:25
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:くりんぐりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずいぶん前のことになりますが、好きでした。御手洗君と石岡君のシリーズが。
昔はずいぶん年上だった二人が、どうやら同年代になってしまい、時の流れを感じてしまいます。
アトポス以来、久々に読みました。
そして、後悔しました。思い出は思い出にしておけばよかったと。
御手洗潔って、ものすごく左の人だったと初めて知りました(過去の作品でもそういう描写があったのかもしれませんが、気づきませんでした)。