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戦後文学のみた〈高度成長〉
著者 伊藤正直
高度成長期に書かれた小説は、同時代の経済発展や大きく変容した経済システムをどのように捉えていたのか。産業構造と労働、近代家族、統治システムの三つに焦点を絞り、伊藤整、黒井...
戦後文学のみた〈高度成長〉
商品説明
高度成長期に書かれた小説は、同時代の経済発展や大きく変容した経済システムをどのように捉えていたのか。産業構造と労働、近代家族、統治システムの三つに焦点を絞り、伊藤整、黒井千次、庄野潤三、石川達三らの当時の問題作に再び光を当てつつ、社会の姿を解き明かす。文学作品から時代を読み解き、現代の鏡としての高度成長に迫る初の試み。
目次
- 高度成長の光と影―プロローグ/「戦後文学」論争の射程(文学と経済/文学からみた高度成長)/重化学工業化と仕事の現場(石油化学産業の技術者重役像―伊藤整『氾濫』/鉄鋼業におけるホワイトカラー―佐木隆三『ジャンケンポン協定』『コレラ』/自動車産業におけるホワイトカラー―黒井千次『聖産業週間』『時間』/造船業における生産現場労働者―中里喜昭『ふたたび歌え』/重化学経営における労働過程と労働意識)/都市化・地域開発と家族の変容(都市型近代家族の形成―庄野潤三『夕べの雲』/地域開発と農村家族の崩壊―立松和平『遠雷』/家長像の崩壊―笹沢佐保『拳銃』/高度成長期の家族の変容)/五五年体制と統治システム(キャリア官僚の物語―城山三郎『官僚たちの夏』/ノンキャリア官僚の物語―松本清張『中央流沙』/政官財複合体―石川達三『金環蝕』/開放経済への移行と統治システムの軋み)/現代の鏡としての高度成長―エピローグ
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