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グアムには
2020/06/07 11:12
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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
一度しか行ったことがないが、昔から憧れていて、子供の名前も「偶然の愛と夢」で「偶愛夢(ぐあむ)」とつけたい!!なんて馬鹿な事も考えていたw
しかし、一度行ったグアムは、観光地も楽しんだが、帰還兵の横田さんの暮らした洞窟付近にも行ったり、考えさせられたり、原住民のチャモロ民族の子孫の住まいに行って、民芸品を作ったりもして、充実できてよかった。また行きたいな。
この小説をみて改めて思った。
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バラバラ家族の珍道中
2019/12/31 18:02
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
正反対な性格の長女と次女が、ぶつかり合いながらも休戦協定を結ぶ場面が良かったです。好奇心旺盛な母親と、出不精な父親とのコントラストも際立っていました。
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******引用******
調子が悪いのは、歯のせいだ。
でもそうだとしたら、こんな少しの痛みごときで、自分がようやく長い時間をかけて形成させたと思っていた人格が揺らいでしまっているとは何事だろう。私が姉を反面教師にして培ってきた人間性がヤワなはずなどないのに。まさかこんなにも呆気なく、人生を賭けて「得た」と思っていたものが崩壊するのか。
―― 『グ、ア、ム』 p.108
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うーん。これはつまらなかったなぁ。
ドタバタ騒ぎが続き、そのまま収束していって終わっちゃった感じ。あえて言えば、お父さんがでんと構えていて素敵だった。お父さんとうさぎのお話を描いたほうが面白かったかも。
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女三人家族の話。社会人になり、それぞれの道を行く長女と次女。彼女らが社会人になっても陰ながら支える母親。血でつながった彼女たちがある日「家族旅行」としてグアムへ行く。そこで待っていたのはとんでもないグ、ア、ム……。
全編一貫した家族特有の「遠慮ない痛々しさ」に満ちている。最近、国外の古い家族小説を読むのだが、それらには家族は社会の縮図という普遍的なテーマが分かりやすく隠されているのに対して、この小説は社会の入る余地がない、殻としての居心地良い家族小説に仕上がっている。
ちなみに父親もいる。うさぎのおもちもいる
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本谷有希子にしては毒が少ないというか、パンチが弱いというか。
姉のキレっぷりでいえば「腑抜けども〜」の方が面白い。
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決してウマがあうわけではない母娘3人が「最悪の」グアム旅行に出かけるコメディ。
チャモロ村に到着してからの「家族」の力、じわ~と温かい展開が好き。
道は違えど、3人がんばって生きている。ひとり日本で留守番する父親もいい味。
MVP:おもち(かわいいから)
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私の目標として、オカンをドイツ旅行に連れて行くってのがあって、多分その時には妹も来るんだろうけど、確ッ実にこれと同じ状態になるやろな。
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むっちゃ笑った。家族構成がうちと一緒で、色々わかる!ってとこもあっておもろかった。けど、心にずしーって残るわけじゃないかな~とにかく笑える!
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自分に姉妹はいないけど、この感じわかるなー。お父さんのキャラがいい。本谷さん初めて読んだけど興味出てきた。
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刹那主義的にフリーター生活を続ける長女。そんな姉を反面教師にして、高校卒業後に地元の信金に就職した、堅実な次女。2人の仲を取り持とうとする折衷主義の母。
三者三様の女性の日常のちょっとしたトラブルを、スラップスティック調で描いたホームコメディ小説。
ストーリーは、女性3人がお互いをどんなふうに見つめ、分析し、現在に至ったのか。そして、人生初の海外旅行(inグアム)でのドタバタぶりを描くという展開。
物語を通して、【世の中は「是か非か」「イエスかノーか」という単純な二者択一で割り切れるようなもんじゃないんだよ】というメッセージを読み取ることができる。それ故、今作では「3」という、2つで割り切れない数字が大きな意味を持って、随所に現れる。
女性3人であることはもちろん、3日間のグアム旅行、ダブルベッドとエキストラベッドのくだり、チャモロ族の身分の3階層、トリロジー(3連)のダイヤ、そして『グ、ア、ム』というタイトル…。
作者の「工夫」せんという思いは理解できるが、ドタバタ部分が長すぎて、やや悪乗りに過ぎる思いがした。チャモロ族のナイトマーケットでの、感情の爆発・シリアスな展開もいささか唐突だ。
「ユニーク」な作品であることは確かであるが、おもしろいかどうかのツボは人それぞれか。本谷さんの小説群において、本作は僕にとっては外れ。
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金沢弁全開のセリフが懐かしい。
互いに反発しあうおねぇとチビ助、その二人の間を取り持とうとするおかんのハッピーでない物語。なかでも、グアムに行かずに呑気におもちと過ごすおとんのキャラが好き(笑)
(2011/8/14)
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物語後半に出てくる姉妹の口喧嘩が一番好きでした。
おねえの言ってることはあからさまにイロジカルなのですが、そうだと分かっていても、自分の現状を全部人のせいにしてしまいたくなる気持ちに、ちょっと共感。
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人間(特に女性)のマイナス感情を描かせたら右に出るものがいない本谷有希子。
今回は、母・姉・妹の女三人グアム旅行という楽しそうな題材にも関わらず、やっぱり本谷ワールド全開。
ワーキングプアな姉は、自分の現状を「ロストジェネレーション」のせいにし、そんな姉を反面教師にして堅実に生きる妹はギャル風ファッションに身を包む。
そして、母親はそんな二人に気を使い過ぎる折衷主義の人。
家族小説風なストーリーでありながら、ユーモア小説風(?)の結末。
登場人物のキャラクタが明確なところは、劇作家としての一面が表われているのかもしれませんが、物語としてはとてもわかりやすいです。
本谷さんの話としては、「歪み」度が甘いかもしれないけれど・・・。
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母と娘二人でグアム旅行に行く、というお話なのですが、登場人物が半端なく個性的で、そのドタバタぶりに読んでる方もなんだか同じように慌てふためくようなテンションで読まされちゃったような印象。自分もその場にいるような気持ちになりつつ「あ〜いるよね、こういう困った人」と客観的に共感しながら読むのは楽しかったです。
それにしても本谷有希子さんの作品に出てくる人は、みんな性格がトンがっていて強烈ですねぇ。何となくですが、どの作品も舞台映えしそうな気がします。(舞台あんまり見に行ったことないけど、なんとなくそんなイメージってことで…)