電子書籍
残された時間――脳外科医マーシュ、がんと生きる 新着
著者 ヘンリー・マーシュ(著) , 小田嶋由美子(訳) , 仲野徹(監修)
〈死は、遅かれ早かれ、どんな形であれ、すべての人に訪れるし、それは人生の一部であるが、生きつづけたいという私の願いは、「一目惚れ」のように圧倒的で決定的なものなのだ〉NH...
残された時間――脳外科医マーシュ、がんと生きる
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
残された時間 脳外科医マーシュ、がんと生きる
商品説明
〈死は、遅かれ早かれ、どんな形であれ、すべての人に訪れるし、それは人生の一部であるが、生きつづけたいという私の願いは、「一目惚れ」のように圧倒的で決定的なものなのだ〉
NHSのフルタイムの仕事を引退し、悠々自適な暮らしを送っていたマーシュはある日、進行性前立腺がんと診断される。
赤裸々な死への恐怖を告白し、病気を理解することで恐怖を乗り越えようとしては挫折する、「患者となった脳外科医」の日々。がんの検査から治療のプロセスの描写に自らの医師としての経験から得た知識、さらには睡眠科学や進化人類学、量子力学に至るまでの該博な知識が織り込まれる。
いやおうなく頭をよぎる患者たちや両親の最後、そして自らに残された時間――。死のすぐそばで働きつづけ、数えきれないほどの死を見届けてきた脳外科医マーシュの、最後のメッセージ。
目次
- 第一部 否認
- 第二部 治療的破局化
- 第三部 いつまでも幸せに
- あとがき
- 謝辞
- 解説(仲野徹)
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
小分け商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この商品の他ラインナップ
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
老い、がんと共生する脳神経外科医
2024/04/25 12:25
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nekodanshaku - この投稿者のレビュー一覧を見る
卓越した脳神経外科医マーシュ先生のエッセイである。ほぼ同世代の外科医として、身につまされる内容が散りばめられている。たまたま撮った脳のMRIで、加齢性変化がみられる事実に直面し、自らの老いを自覚してしまったこと。長い間、前立腺肥大症の症状がありながら、PSA検査は避けていたために、前立腺がんが進行した状態で発見されたこと、その後、内分泌療法、放射線治療による心身の変化、など。老い、死に至ることは、必然的なことだが、今現在を真摯に生きることが大切だと、以前の著書と同様に、諭してくれる。彼の著作は、最後か。