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牡丹ちる おくり絵師 新着
著者 森明日香
昔馴染みで役者の市之進の死絵を描いたことをきっかけに、地本問屋からの注文が増えてきた絵師見習いのおふゆ。ある日街中で、ご禁制とされている、立役と女方の心中を描いた読売が売...
牡丹ちる おくり絵師
牡丹ちる おくり絵師 2 (ハルキ文庫 時代小説文庫)
商品説明
昔馴染みで役者の市之進の死絵を描いたことをきっかけに、地本問屋からの注文が増えてきた絵師見習いのおふゆ。ある日街中で、ご禁制とされている、立役と女方の心中を描いた読売が売られていた。偶然通りがかったおふゆは、画帖を持っていたことから、その読売を描いた絵師だと勘違いされ、岡っ引きに捕まってしまう……。第十四回角川春樹小説賞を満場一致で受賞した著者の、注目の新シリーズ第二巻。
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紙の本
シリーズ第二弾
2024/05/15 07:17
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
昔馴染みの役者の「死絵」が評価され、注目されるようになった絵師見習いのおふゆ。好奇の目を向けられる死者と遺された人たちを労る、弔いと希望の「死絵」を逐い続ける、切なくも優しい時代小説シリーズ第2弾。
御法度とされた心中絵の真相、元芸者女が抱えた闇、八代目の決断、理不尽な運命に翻弄された人たちの人生を、おふゆの描く線だけで表す、とても想像力が掻き立てられる作品。
偶然の出会いだった前作とは違い、しっかりと「死絵」の本質を掴み始めたおふゆの成長が細かい所にも見られてぐっときた。おふゆだけでなく、師匠や兄弟子や地本問屋など、繊細さと豪快さのバランスがいかにも芸術家気質な所も、キャラが練られていて面白かった。
人や死に対しての、多種多様の好奇心をどう受け取るのか。人の心の本質を曝け出す強さも感じた。
市之進を想い出にかえ、新たな恋が芽生えるのか。その辺も今後に期待。