蝦夷の侍 風の市兵衛 弐
著者 辻堂魁
十二年前の無念を晴らす。アイヌの心を持つ武士、江戸へ! 歳月と大海を隔ててなお拭えぬ、一族の悔恨とは。北の尋ね人を求めて、市兵衛は海をわたる。西蝦夷地アイヌの集落に、江戸...
蝦夷の侍 風の市兵衛 弐
商品説明
十二年前の無念を晴らす。
アイヌの心を持つ武士、江戸へ!
歳月と大海を隔ててなお拭えぬ、一族の悔恨とは。
北の尋ね人を求めて、市兵衛は海をわたる。
西蝦夷地アイヌの集落に、江戸の武士がいるという。元船手組同心の瀬田宗右衛門は、その蝦夷の武士が十二年前の刃傷事件で義絶した、長男の徹だと確信する。
この夏、跡を継いだ次男の明が成敗され、瀬田家は改易の危機にある。二つの事件に過去の因縁を疑う宗右衛門は、唐木市兵衛に徹の捜索を頼む。
だが海路をゆく市兵衛らを、鉄砲を構える“おろしゃ”の賊が阻む。
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辻堂魁氏の時代小説
2025/02/01 10:10
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投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回の市兵衛さんの活躍は、現代でも深刻な問題になっている「(陰湿な)いじめ」です。それも、大人の。このようないじめ体験をしている方、した方には、この結末は溜飲が下がるのではないかと思います。
いじめていた側が窮地に陥った時に「悪意はなかったんだ、良かれと思ってしてきただけだ、もう忘れていた」と叫び助けを請いますが、これっていじめ側の身勝手な言い訳です。気付かずに悪意をまき散らすという無神経さ。本当に良かれなんて思ってもいないのに保身のための後付け。嫌がらせをした側は簡単に忘れるぐらい軽く行動している。つまり、相手の尊厳をまるっきり無視している人たちだ。
その無神経ないじめをする人たちの末路がどうなるのか。
(紙の本で読み終えましたが、電子版でも同じだと思うのでレビューを投稿しました。やっぱり、自分は紙の本が好きです)