ミクロ動機とマクロ行動
著者 トーマス・シェリング , 村井 章子
本書で著者はさまざまな社会現象を取り上げる。講演会場の着席パターン。誰と付き合うか、誰と暮らすか、誰と仕事をするか、誰と遊ぶか、などの選択。白人と黒人の分居。高速道路上に...
ミクロ動機とマクロ行動
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商品説明
本書で著者はさまざまな社会現象を取り上げる。講演会場の着席パターン。誰と付き合うか、誰と暮らすか、誰と仕事をするか、誰と遊ぶか、などの選択。白人と黒人の分居。高速道路上に落下したマットレスが渋滞を引き起こした例。アイスホッケーの試合で選手が負傷したという記事。等々。全体を構成する「個人」の行動特性とその「全体」の特性の関係性を分析する。
目次
- 新装版の序文
- 謝辞
- 第1章 ミクロ動機とマクロ行動
- 第2章 椅子取りゲームの数学
- 第3章 サーモスタット、レモン、クリティカル・マス・モデルなど
- 第4章 選別と混合――人種と性別
- 第5章 選別と混合――年齢と所得
- 第6章 子供たちの遺伝子を選ぶ
- 第7章 ホッケーのヘルメット、サマータイム――二値選択モデル
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書店員レビュー
丸善ジュンク堂書店のPR誌「書標」2017年1月号より
書標(ほんのしるべ)さん
本書はゲーム理論の大家、シェリング教授の名著『紛争の戦略』(勁草書房・3800円)と並ぶ代表作であり、こちらも古典といって良いほど影響力のある一冊である。
個人の合理的な行動とマクロの結果は必ずしも一致しないことを「住み分けモデル」を例示しながら説明する。一見すると矛盾しているようなミクロ・マクロの関係をゲーム理論的な相互作用を考慮しながら説明を可能とした。経済学的にはやや難解な部類に入るが、扱われる事象は前掲書よりも一般的なものであり、入門としても最適。