読めば分かるは当たり前？　――読解力の認知心理学

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「読解力」「認知心理学」というキーワード二つで迷わず買ったが、よくみたら数年前におもしろく読んだ「14歳からの読解力教室 生きる力を身につける」（笠間書院）の著者だった。

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●読前#読めば分かるは当たり前?
「読解力」は「文章を読んで内容を理解すること」が第一レベル。第二レベルとして「解釈し考える力」も加わる。理解、解釈、考えるの力量はどう判断すればいいのだろう、また、どうしたら高めることができるのであろう
https://mnkt.jp/blogm/b250110b/

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読めば分かるには条件があり、それを押さえないと読んでも上滑りしてわからなくなってしまう。
では、どうすれば読んで分かるようになるのかを、丁寧に説明。また、物語を読んで考え方が変わったという経験をする読み方のコツ、批判的読書をするための心構えなど、これまで漠然と思っていたことを文章化しており、習慣になるまで、見返そうと思いました。
情報過多のなか、悪意のある誤情報の特徴6選も提示され、非常に参考になりました。

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◆webちくま(2025.1.21) 国語が満点でも、大人になっても、読解力におわりはない！ https://www.webchikuma.jp/articles/-/3766

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自分の持っている経験・知識・考えと照らし合わせて、書かれていることを推測したり、疑問に思ったり、理解したりして、読み進めて行く。

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「読んでも分からない」「分かったつもりでいたけど説明できない」「読み方が分からない」など、読解する上でのちょっとした悩みのタネを解消するマップを作ってくれる本でした。さすがはちくまプリマー新書、難しい単語が丁寧に削られてます。状況モデル（読み取った文章に知識と経験を織り交ぜた心的表象）を構築して自分の中でネットワークを繋げていくイメージで、これからの本に向き合っていきたいと思います。

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面白かった。
人間における「読む」というプロセスを認知心理学的に解き明かした良書。

難しい言葉ほとんどなく、専門用語も適宜説明と具体例が入れられており、わかりやすい。

本書の核である「表象構築」という概念と、その概念が持つ内実は、実際に本を読む前に少し意識するだけで、読解の質は上がるのではないかと思う。

文字同定→単語同定→意味認識→統語→文章同士の意味的つながりの認識というプロセスが、表象構築であり、そこから感情的読解と批判的読解へと応用することができる。

またワーキングメモリとスキーマの話や、読むときに用いる技術（読解方略）の話など、ためになる情報も書かれているため、読解のプロセスという抽象的な理解だけでなく、読解を実践する際にも役立つ。

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最近私が「文章を理解できていない」ことに気づく機会があり、この本が発売されていたことを知っていたので緊急で手に取った。「読む」そして「理解する」プロセスってここまで複雑なことだったんだなと感じるとともに、プロセスも段階に分けて紹介されているため、何が得意で何が苦手なのかのヒントを得ることができた。これを生かして自身を変える習慣を取り入れ自信をつけていきたい。

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読めば分かる。分からないならば、分かるように知らない部分を調べればいいじゃないと思って生きてきた。
この「読めば分かる」という感覚がどういった仕組みで行われているかを認知心理学という観点から教えてくれるのがこの一冊。
読めば分かるというメカニズムまで分かっているからなのか、とても読みやすいかつ分かりやすい構成になっている。
読めば分かるよね派の人も読んでも分からないよ派の人にもぜひ手に取って、こういう仕組みになっていたのかと感じて欲しい。

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著者のいとは置いておいて、わかりやすい文章作りのヒントになった。
ワーキングメモリは大事。英文を読むときにはメモリがすぐになくなり読むのに疲れる。
時代小説のスキーマを持っていないから、それを読めないのかも。

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読む過程で何が起こっているのか、細分化されていて面白かったです。

小学校に通い始めて有無を言わさずに文字を、文章を、読み始める。

読むことの目的について、著者は3つあるという。

1. 表象を構築する

テキストベースではあらすじなどをたどる。

状況モデルでは、頭の中に再現する。これは自分のもつ知識とのつながりの中で作り出される。

1. 心を動かす

自分の情動に結びつける

1. 批判的に判断する

これも自分の知識や思考と結びつける

読み方については、

与えられた情報から始まる、ボトムアップの方法と、

読む前にすでに自分の中にある情報から始まる、トップダウンの方法を

区別する。

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文章・文字を読んで、理解していくプロセスを丁寧に言語化して説明する。
読みやすい文章とそうでないものとの違いはどこにあるのか？　難しい用語も使われていないのに、意味がわからないのはなぜか？　などの説明も丁寧だ。
読む側としては、知識を広げるのか、読み方（考え方）を変えるのか等、自覚的に対応しない限り理解は深まらないんだね。

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結構骨太で、トップダウン/ボトムアップで読解というものに対して説明している。
また、読解のそれぞれのステップにおいて説明し、そこでつまづいている場合に対応する方略にも触れている。
表象を可能にし、その先の世界に行けることが増えると良いなあ