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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
夫の浮気で一気に家族を失た女性が、縁あって京都で心を癒しつつ再出発。
シェアハウスに住んで、同じオーナーの営むゲストハウスを手伝う。いいなこんな暮らし。
家族との確執、難しい病気を抱えるオーナー、ジェンダーギャップのこと、いろいろな問題が少しづつ絡まって、でも少しづつ解決策を見つけて良い方向に進もうと努力する女たちの逞しさが心地いいお話です。
元旦那のバカなこと
2025/02/24 10:39
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
と、そっちに意識を向けさせる意図?
40歳半ばで専業主婦してた人が、これからは一人で稼いで生きていってねって
言われたら、それは困るよね。
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投稿者:みぽこぽこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずーっとずーーっと、泣きたいような、何か喉の奥に詰まったような感じで読み終えました。
哀しいとか寂しいとかじゃない、希望や未来の話でもあるのに何なんだろ。
今までの暮らしが変わる事は、自分の足元が崩れるような不安だと思う。しかも家族から、子供から離れて暮らすとなったら尚更だろう。
変化して行く毎日を受け止めて、もがいている主人公の姿が苦しかったのも。
それより、出てくるご飯がどれもこれも美味しそうで。すごく救われた。
あと、別れたダンナがどこまでも馬鹿で。避妊しろよとムカついた。少し不幸になれとも思ったのは内緒。
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長く連れ添った夫に突然離婚を告げられる。夫は浮気相手とすぐに結婚し、娘はその二人と同居。家族の為に仕事も辞めて尽くしてきたのに。
この設定は悲しくなるわ…と、読みながら何度もそこに戻ってしまった。特に娘があっちに行っちゃったのが堪える。
そんな中、京都のゲストハウス「風待荘」で住まいと仕事を確保出来たのはラッキー。
装画のような町家で、こたつでみかんという暮らしは憧れる。自分を取り戻すには、こんな暮らしがピッタリだなと思う。
そう思いながら、元夫にまたモヤモヤ…
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小さい子を育ててる身としては子どもと離れて別々に暮らすなんて半身もがれた気持ちになった。家族で過ごす平穏な日々がどれほど貴重なことかと思ったし、主人公のこれからの心細さがよく感じ取れた。作家さんの心の機微の表現の豊かさはいつもすごいと思う。彼女たちの抱えている問題は女性を取り巻く社会にそもそも歪みがあることに注目して、彼女たちのせいじゃない、だから解決が難しい、でも出来ることからやっていきたいよねと希望を灯してくれて私も励まされた。
家族じゃなくてもこんなひととの繋がりを感じ取れる空間がいっぱいあったらいいのにな。想像したことがなかった理想をみせてくれて読んでて楽しかった。
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久しぶりに感情移入してしまう本に会った。主人公の眞夏にじぶんを重ねて読んでいた。自分だったらここはこう思う、こうするって感じ。眞夏の気持ちを思うと重くなったり辛くなったりしたけど、
読み進んで最後は、こういう人生も良いなと素直に感じた。
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唐突に20年近く連れ添った旦那から、好きな人がいると突きつけられた、離婚話。高校生の娘は自分に付いてくると思ったが、大学を海外留学したいと言う理由で旦那を選んだ。何もかも失った眞夏は京都で小さなゲストハウス「風待荘」を手伝う事になり…
東京とは何もかも違う京都の地での生活。京都ならではの食材や料理の数々が傷を癒してくれ、眞夏の周りの人達も温かくて優しい時間が流れている様でした。
別れた旦那が自分勝手で腹が立ちましたが、それを吹っ切って強くなった眞夏がハッキリ言い返したのにはスッキリしました。
娘の佐那もひとりっ子らしく、ちょっと自分中心な所がありましたが、新しい家族とちゃんとやっていこうと努力している事に、成長を感じました。
病気ゲストハウスのオーナー・芹も家族と隔たりがあり、自分のゲストハウスが家族の手に渡る事を拒んでいた理由も納得でした。
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京都で、秋から冬にかけて町家のシェハウスでの生活。京野菜を買って土間の台所で調理したり、錦市場でお惣菜を買ったり、レトロ喫茶店で卵サンド食べたり、美味しい読書体験ができる近藤作品。主人公は中々辛い境遇なのだけど、美味しいものを美味しいと感じる健全さが残っていることに救われる。冬の京都、怖いものみたさで体験してみたいかも。
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美味しそうなご飯と、人の温かさで癒やされる内容でした。
私も、風待荘に住んでみたくなりました。
(今の子育てバタバタな生活からちょっと離れたい…)
いろんな人に会うことで、世界も広がり、距離を取ることで自分の思いや気持ちを整理して伝えることができるようになったのはとても良かったなぁと思いました。
私もいろんな人に会って世界を広げ、適度な距離感で人と関わっていきたいなぁと思いました。
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女性の働き方や専業主婦として人生を過ごしてきた人の苦悩を話題にしているものに最近よく当たります。
特に男性が妻や女性だから『やって当たり前』などと思ってきた風潮に苦しめられたり又はそうして尽くしてきたのに理解されずに理不尽なめにあう…。
これは本当に共感しかないです。
この物語の主人公もそんな一人…。
夫や娘が毎日心地よく暮らせるように生活を整え、続けたかった仕事も夫の転勤の為に辞めざるを得なくて…。それなのに娘が育ったら不倫した夫に離婚される…。なんじゃそりゃ?
最初は子離れできずにクヨクヨしている主人公が少しずつ立ち直っていく姿が嬉しかった。頑張れ!あなたのための人生はここからが再出発よ!と、エールを送りたくなりました。
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京都が舞台としり購入した本。
久しぶりに京都に行きたくなった。
外国人観光客がすごい今、ゲストハウスの運営はこんなに綺麗事ではないだろうけど良い本だった。
眞夏の娘ちゃんがとてもいい子で、それだけで心が洗われるようだった。
自分が同じ立場なら、条件だった海外留学を再婚相手の妊娠でダメになるかもとなったら、その誕生を喜べないなぁ。
ましてや高校生の時分からなおさら。
元旦那は、最初いい人かと思ったけど最低な部類な方だったな。
なんであーも上から目線なんだろうか。
ふうちゃんが素敵だった。
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離婚し家族と離れた眞夏は京都の小さなゲストハウス「風待荘」で働くことになった。
傷ついた眞夏、オーナー・芹さんは家族との確執、シェアハウスの同居人の様々な考えなどの心の機微の描き方にはいつもハッとさせられる。いろんな生き方や考え方があってそれで良いと思わせてくれる。
眞夏の人生の再生が爽やかな読み心地。
いつもながら美味しそうなご飯が出てきて読んでてお腹が空いた。
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突然夫から離婚を切り出され一人娘は再婚する父親につくという。一人行き場もなかなった時京都のゲストハウスを手伝って頂けませんか?という誘いに東京から京都に行くことに
どんなに行き場がなくてもどこかに自分の居場所はあるんだと思わせてくれる作品。
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近藤史恵さんの著書は読みやすくて好みのものが多かったが、本作の登場人物の抱える家族との軋轢と、そこでの各々の振る舞いにどうも違和感があり、最後までこの“京都”“シェアハウス”の楽しさに没頭できず残念……
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辛い状況に直面しても眞夏のように変化していく日々を柔らかく受け止め生きていける人は強い。
毎日心穏やかにとまではいかなくとも立った波を上手く殺せるしなやかさが羨ましいなと思った。