韓国大乱

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【逮捕、自殺…大統領が悲惨な末路を辿る韓国】尹大統領はなぜクーデターを起こしたのか。韓国の民主主義は本物か。日韓関係はどうなる!?　朝日新聞元ソウル支局長が迫る。

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尹大統領の罷免が決定し、大統領選挙が、実施されるようだが、この国は、何を目指したいのか、よくわからないが、本書は、その一部をわかりやすく、解き明かしてくれる。この厄介な隣人と付き合っていく一助となる。

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韓国で起きていることの理解の整理のため、読んでみました。もちろん、著者の見方というフィルターが通っていますが、偏りない内容(尹大統領に肩入れするでもなく批判するでもなく)で現在の韓国の状況とそこに至った経緯(の周辺)がよくまとまっているのではないでしょうか。

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主題: 本書は、2024年12月3日に韓国で発生した尹錫悦（ユン・ソンニョル）大統領による非常戒厳令騒動を軸に、その背景にある現代韓国の政治、社会、外交、軍事、メディア、歴史などを多角的に分析し、混乱の深層を探る。
戒厳令騒動の経緯と背景: 朴槿恵（パク・クネ）弾劾後の政治変動、尹政権の成立過程、そして尹大統領の「シーゼンタリティ（包囲されると強くなる）」と評される特異な性格、夫人・金建希（キム・ゴンヒ）氏の影響力、占いへの傾倒などが、戒厳令宣言に至る背景として詳細に分析される。戒厳令発表当日の閣議招集、軍幹部の動き、国会の混乱、国民やメディアの反応も克明に描写される。
過去の戒厳令との比較: 朴正熙（パク・チョンヒ）、全斗煥（チョン・ドゥファン）時代の戒厳令と比較し、今回は文民統制下の政権による点、事前の準備不足、投入された兵力（特殊戦司令部の対テロ部隊）の特異性などが指摘され、その異質性が強調される。
軍と権力構造: 戒厳令時の軍内部の動揺、兵士の心理（「恥ずかしい」）、軍隊内の旧弊な文化や士気低下が事件に与えた影響を考察。権力の源泉が軍から国民へ移行した現代における軍の役割の変化も示唆される。
歴史的文脈と政治対立: 歴代大統領（朴正熙〜盧武鉉）の栄光と失脚の歴史を振り返り、保守（李明博、朴槿恵）と進歩（文在寅）の根深い対立構造、尹政権を支える保守層やYouTubeなどの動きを描写する。尹大統領の「検察愛」と評される検察出身者重用も、政権の特徴として分析される。
韓国社会の断面: 戒厳令騒動の根底にある、犬食問題、深刻な医師不足、激しいジェンダー対立、過酷な学歴競争、高齢化、ソウルと地方の格差など、現代韓国社会が抱える多様な病理や課題が浮き彫りにされる。宗教（特に占い）が政治に与える影響も深く考察される。
国際関係と未来: 戒厳令騒動が北朝鮮の動向（ハイブリッド戦の可能性）、米韓同盟、中韓関係、日韓関係に与える影響を分析。ポスト尹錫悦時代の展望、次期大統領候補、そしてSNSやYouTubeを含むメディア環境の変化が世論形成と民主主義に与える影響についても論じられる。

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韓国社会に興味があるため購入しました。筆者の牧野愛博さんは、韓国に関する著作がたくさんある方です。この本は昨年12月に尹大統領が非常戒厳を発出した背景やその状況を詳しく教えてくれます。私は尹大統領が就任され、日本と韓国がお互いに信頼できる関係になりつつあると思っていましたので、尹大統領が大統領失職となったことは非常に残念だと思っています。韓国の現在が知りたい方にはお薦めします。ありがとうございました。