☆天久鷹央の事件カルテ☆
2025/04/12 23:25
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投稿者:ACE - この投稿者のレビュー一覧を見る
鷹央の天敵にして、天医会総合病院の院長、そして鷹央の叔父である天久大鷲。
彼が手術を執刀した都議会議員が「このままでは、自分は殺される!」と大鷲を告発し、警察に助けを求めた。
まさかの状況に混乱する鷹央たち。独自の調査で怪しいクリニックの存在を突き止めるも、やがて事態は殺人事件へと発展し、病院の存続がかかる最悪の事態に・・・
容疑者は天久大鷲
果たして、鷹央は叔父の容疑を晴らし、病院に平穏を取り戻せるのか!?
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今回は鷹央の天敵、院長であり叔父の大鷲が殺人事件の容疑者に。真犯人はきっと別にいるんだろうなと思いながらもドキドキしながら読んだ。
患者の弱みにつけ込んだ代替医療のクリニックも登場していたけど、これは実際にありそう。
自費で高額なことがまるで効果があるかのような気になるというのは、確かになと思った。
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詐欺医療行為との対決でしたなぁ。
私は既に両親と死別しているので、こうした詐欺とは関わりなさそうですが。
自分に対して言えば、引っ掛からないかな。やりたい事は一通りやり終えて、終活を考え始めてるから。
病は治るかもしれないけど、老いは治らないですからね。
今度、知念さんにこのシリーズで老いを書いてほしいかも。
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今回は、いつも敵対しあってる叔父、天久大鷲にかかった殺人容疑を晴らすべく、その謎に挑む鷹央。そして謎を解くために相変わらず、時々暴走してしまう彼女を必死で止めながらも協力する小鳥遊先生と舞。会えば憎まれ口を言い合っていた叔父と鷹央の二人だけど、お互い病院のこと、患者の立場を思って、結局は同じ方向を向いているのかなぁと思った。そして、叔父に対しては、いつも鷹央に対してとても厳しいが、実は意外といい人じゃんと思った。
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天久鷹央シリーズの最新作(2025/4時点)
今回は院長が大ピンチ
統括診断部を潰そうとしていた
院長を助けることで、
部の存続も保証されたし
めでたしめでたし
アニメもいいけど
ドラマでの橋本環奈が
鷹央先生に合っていて良いけど、
1話=1冊ではもったいないかな
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今回もまた、医学の知識がなければ絶対に解けない謎だった。
ミステリ好きな読書家たちが、きっと満足できる作品だろうと思う。
本作も知念実希人作品の特徴である、後半に進むにつれて体育会系の熱い展開が待っているので期待してほしい。
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安定の面白さ。
"鏡面のエリクサー"というタイトルに納得感しかないトリック。
いつもの掛け合いが繰り広げられる中でも、医療とか病院に関する作者のメッセージが組み込まれていて、毎回新しい知識が得られる。
小鳥先生はどんどん外堀が埋められていっている気がするが、今後どうなるんだろうか…
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叔父であり天敵であり院長である大鷲が殺人事件の容疑者になり、病院の存続がかかるなかでタカノイケトリオが真相を暴くために奔走するストーリーや意外な犯人はもちろん、事件の背後に隠された『エリクサー(万能薬)』の正体に驚かされ最後までドキドキしながら読み終えた。それにしても院長は小鳥遊のことをめちゃくちゃ買ってるな…あまつさえ鷹央先生とくっつけることを考えるとは…
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知念実希人さんの天久鷹央シリーズ最新刊は、長編に戻った。何度も存続の危機に陥った天医会総合病院だが、今度こそ本当の存続の危機か?
鷹央の天敵にして叔父である、天医会総合病院の院長・天久大鷲。彼が手術を執刀した都議会議員が、大鷲に殺されると警察に告発した。そして田無署の成瀬が天医会総合病院にやって来たのだが…事態はどんどん悪い方向へ進んでいく。
常に統括診断部潰しを画策し、シリーズでは悪役的ポジションだった大鷲。鷹央たちの「探偵ごっこ」を苦々しく思っていた彼が、鷹央に頼らざるを得なくなった。深刻な展開のはずなのに、鷹央はこの状況を面白がっているような…。
大鷲の名誉のために言っておくと、大鷲は単純なコスト主義ではなく、病院の安定維持こそが地域医療に寄与するという強い信念で動いているし、そのことは鷹央とて理解している。何より、今回の背景には鷹央が憤る理由がある。
その大鷲が、まんまと飛んで火に入る夏の虫になる展開に、さすがに突っ込みたくなった。罠にはまったと自覚する大鷲だが、逃げずに自ら通報する。その結果、彼は容疑者筆頭になる。警察が逮捕状を請求し、メディアに漏れるのは時間の問題だ。
もう一つ突っ込みたいのは、警視庁の桜井である。何度も鷹央に頼ってきた桜井だったが、今回はさすがに露骨すぎてどうだ。成瀬でなくても窘めるだろう。捜査本部に桜井がいなければ、大鷲の逮捕・起訴で処理されていたとはいえ。
昨日の敵は今日の友か、過去作品で鷹央と敵対したある人物が、鍵を握る。現場の環境ならではのトリックと、逆転の発想とでも言うべき(もちろん許しがたい)トリックなど、読みどころは豊富だが、最後はあっさりしているような。
今回の件を通じて、鷹央と大鷲の丁々発止の関係に変化が訪れるかどうか。最後に大鷲が小鳥遊にかけた言葉は、本音なのか? 今後もシリーズのファンであり続けるが、刑事事件ばかりではなくシンプルな医療ドラマが読みたい気もする。
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天久院長の執刀した議員が
術後、錯乱して失踪し
あろうことか死体で発見された。
謎を解く鍵は、彼女がかかっていた
鏡面反響療法のクリニックにあると考えた
鷹央たちは調査を進めるが…。
鷹央ちゃんが最も嫌なことは
副院長としての対外的なお仕事。
となると、何がなんでも事件を解決し
院長たる叔父の無実を証明しなければ
自分が院長に就任しなくてはならなくなる!
張り切るまいか( ̄▽ ̄)
まぁ、どんな病気も治せる奇跡の薬
なんていう謎を提示されたからって側面も
あるのですけれどね。
私としては
鏡のたくさんある部屋の密室殺人より
そっちのトリックのほうが魅力的でした!
小悪党な詐欺師・杠さんが
ちょっとカッコいい…また事件によっては
関わってくるのかも。
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鏡に映る真実、エリクサーに隠された謎 - 『鏡面のエリクサー 天久鷹央の推理カルテ』を読み解く
天才医師・天久鷹央、再び難事件に挑む
今作の舞台は、天医会総合病院。天才的な推理力を持つ女性医師・天久鷹央が、またもや不可解な医療事件に挑みます。今回の事件の鍵となるのは、「不老不死の薬」と噂されるエリクサー。鏡のように正反対の症状を示す患者たちの謎に、鷹央はどのように鋭く迫っていくのか――その展開に、ページをめくる手が止まりません。
医療ミステリーの枠を超えた人間ドラマ
知念実希人さんの作品の魅力は、単なる謎解きに留まらない、医療という専門分野への深い洞察と、そこで働く人々の人間ドラマが見事に織りなす重厚な物語です。今作でも、鷹央の鋭い観察眼と論理的な思考はもちろんのこと、彼女を取り巻く小鳥遊優やその他の医療従事者たちの葛藤や成長が丁寧に描かれています。特に、鷹央と小鳥遊の絶妙な掛け合いは、シリアスな展開の中に一服の清涼剤のような役割を果たし、読者を飽きさせません。この二人の関係性も、シリーズを通しての大きな魅力と言えるでしょう。
エリクサーが映し出す人間の欲望と現代社会の課題
私が今作で特に惹かれたのは、エリクサーという非現実的な要素を扱いながらも、その裏に潜む人間の欲望や倫理観といった普遍的なテーマを深く掘り下げている点です。「健康」や「若さ」への渇望は、いつの時代も人の心を捉えて離しません。もし、それが手軽に手に入るとしたら――そんな問いかけが、物語全体を通して読者の心に深く突き刺さります。
また、今作では、現代社会が抱える問題にもさりげなく触れられています。情報過多の現代において、真偽不明の情報がどのように拡散し、人々の行動を左右するのか。エリクサーを巡る騒動は、現代社会における情報リテラシーの重要性や、科学技術の進歩と倫理観のバランスについて、私たちに改めて考えさせる貴重なきっかけを与えてくれます。
シリーズ未読者にもおすすめ! 知念ワールドへの入り口
『天久鷹央の推理カルテ』シリーズ全体を通して言えることですが、知念さんの筆致は非常に読みやすく、医療ミステリー初心者の方でも抵抗なく物語に入り込めるはずです。専門用語も必要に応じて分かりやすく解説されており、医療の知識がなくても十分に楽しめます。それでいて、医療従事者の方も唸るほどのリアリティも持ち合わせているのが、このシリーズの奥深さでしょう。今作から読み始めても、物語の面白さを損なうことはありません。
今回の『鏡面のエリクサー』は、シリーズのファンはもちろんのこと、医療ドラマが好きな方、そして骨太な読み応えのあるミステリーを探している方にも自信を持っておすすめできる一冊です。鏡に映る真実とは何か? エリクサーに隠された人々の想いとは? ぜひ、あなた自身の目で確かめてみてください。きっと、読み終えた後には、深い余韻と新たな思考が広がっているはずです。
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今度こそは本編が進まないことに
イチイチ心を波立たせることなく、
静かにストーリーを追い、
ただ楽しもうと思って開いたら本編だった。
ただまあ、
もともとそういう人物像だったとは思うけれど、
そこに至るまでの経緯を順に追っていけるのが
シリーズ物の醍醐味だと思うので、
これほどシリーズとしての楽しみがいのない、
単品ごとの面白さだけで続いているシリーズもなかなかないと思う。
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鷹央の天敵にして、天医会総合病院の院長、天久大鷲。彼が手術を執刀した都議会議員が「このままでは、自分は殺される!」と大鷲を告発し、警察に助けを求めた。まさかの状況に混乱する小鳥遊たちだったが、やがて事態は殺人事件へと発展し、病院の存続がかかる最悪の事態に。果たして、鷹央は叔父の容疑を晴らし、病院に平穏を取り戻せるのか。現役医師が描く本格医療ミステリー!
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いつも通り安定したジュブナイル小説.殺人事件を絡めた医師のお仕事紹介物語.これまで(小学生のような冷やかし風)主観でしか物語られてこなかった,鷹央-小鳥遊の関係性を,大人の視点で客観視する立場の人物が登場しつつある.今後の物語展開の観点はこの辺りにありそう.
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わーもうすっごくいい終わり方じゃん!
これそのうち小鳥先生正式に天医会に引き抜かれるフラグなのでは???
というわけで天久鷹央シリーズ最新作です。
この前読み終わったー!と思っていたのにもう次が出てきて正直知念先生の執筆スピードに恐れ慄いています。一体一日にどれだけの文字数を打っているのだろうか?
とまぁそれは想像しても仕方ないので置いといて。
鷹央先生のシリーズにはいくつかパターンがあると個人的には思っているのですが、今回のは社会派のパターンでしたね。
しかしこれ、このテーマになってる詐欺医療ね、度々ニュースで話題になったりしてる気はするんだけど無くならないのが現状なんでしょうね。
患者さんは藁をも掴む気持ちで頼っているのにその気持ちを平気で踏みにじるような行為をして何とも思わずに生活している医者って本当に現実にこの世界にいるわけで。
別に生死がかかってなくてもあるじゃないですか、糖尿病の薬をダイエット目的に処方するとかそういうのだって後々を考えたら絶対に健康に良くないの分かるのに平気で処方する医者は存在する訳じゃないですか。
話の中でも触れられてるけど医者の権利が強いことと「患者が同意しているから」がかなりネックになってるんだよね。
でもここでこの辺の法律をいじったりすると多分別の医療問題が出てくるんだろうし難しいところなんだろうなぁ。
そして今回の話では今まで完全なる敵として立ちはだかっていた院長にして鷹央先生の叔父である天久大鷲がストーリーに絡んでくることによって、今までの堅物イメージが完全に変わっちゃうのもポイントのひとつだと思います。
ストーリーの途中で大鷲の心の内が語られる場面があるんですけどね、もう私は歓喜しました。
大鷲!何故!それを!口に出して言わないのかと!
いや本当に鷹央先生と大鷲似たもの同士ですわ。
そしてあの語りに出てきたことを今後大鷲が実行するのか、話により絡むようになるのかも注目ですね。
もう続きが気になってますw
あとこれは本編とは何の関係もないんですけど、
いとうのいぢさん最近絵柄変わった???