800 みんなのレビュー
- 川島 誠
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紙の本800
2002/10/21 21:26
チャンスは一度
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投稿者:郁江 - この投稿者のレビュー一覧を見る
800メートルという距離は短距離ではなく、かといって長距離でもない。私自身中学時代 陸上部に所属していたから よく分かるのだが、全力で走れる距離ではなく、駆け引きという点では最も難しい競技だ。なぜならチャンスは一度しかない。それを逃がすとライバル達に置いていかれてしまうのだ。
陸上競技はよく「自分との闘い」だというけど、やはり何事に置いてもライバルの存在は大切ですよね。やる気が違いますもの。この話の主人公 中沢と広瀬…性格の全く異なる2人の視点から語られる物語は2倍得した気分にさせてくれます。
94年に映画化されていて、そちらもお勧め!! 小説とはまた違った表情をみせてくれます。
紙の本800
2002/08/28 01:40
書評がきっかけで巡り合いましたおもしろかった!
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆうたのーと - この投稿者のレビュー一覧を見る
bk1の書評を読んで「へぇ〜」と思い、購入しました。読んでみたらほんとだ、おもしろい!
多分、書店を何時間うろうろしていても巡り合えなかった本だと思います。こんな出合いに感謝!ありがとう。
育った環境も行動もまったく違うふたり、中沢と広瀬が交互に語るという形がユニークで、この小説のおもしろさの土台になっています。その口調も800メートルのレース展開も性格そのまんま。あまりにそのまんますぎて笑っちゃうほど。
さらに登場人物がみんな個性的。個性的って個人なんだからあたりまえでしょ、なんて言わずに。描写がやはり巧いんだと思います。
江國香織さんが解説で言うには『詩的で官能的で奇跡的で機能的。この「ユニーク」な小説にあえて形容詞をつけるなら、その四つが浮かんでくる。』まさにその通りなんです。
中学の市の競技会、800メートルではじめて出会った中沢と広瀬が最後には新人戦で競い、ゴール。小説の終わり方もお見事。
好きなのは中沢のセリフ(というか語りというか)、『あれは、いい夜だったよな、絶対。これから、どんなことがあったって、それだけは、変わんないよな。』
陸上競技にはとりたてて興味はなかったけれど、おもしろい世界だなぁ。これから見る目が変わりそうです。
94年に映画化もされているそうで、こちらも気になります。
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