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ココナッツ みんなのレビュー

  • 著者:山本 文緒
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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.0

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (1件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本ココナッツ

2003/10/13 09:30

可愛い探偵。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オレンジマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「チェリーブラッサム」の続編。ヒョウスケお便利商会の大仕事を文緒さんならではの文章で描いている。元々“便利屋”という職種があるとは知っていたけれど、私にとってのそれは“質屋”くらい未知な職種だった。周辺に便利屋も質屋も営んでいる人がいないからだろうか。便利屋、質屋、探偵事務所、ほとんどテレビでしか見た事がないし、現実味が薄い。

 実乃たちの街は有名シンガー黒木洋介の出身地。それが本書のポイントとなる。
黒木洋介が地元でライブをするということで、実乃の周りの空気は緩やかに波立った。黒木洋介に下剤を飲まされたり、黒木洋介の父親の尾行をしたり、事件として捕らえれば重たい事も快活に、明るく展開されていく。洋介と永春さんが同級生だと分かったり、洋介の父親と実乃の父親が同僚だったりと、思わず「世間は狭い!」と叫んでしまいそうな設定だ。確かに、世間って狭過ぎると思う出来事は身近に結構起こる。だから決して不自然な訳ではなく、素直に読み進める事ができた。
 文緒さんにしては珍しい趣向の本だと思う。
 いつもは主婦が主人公で単調な毎日に飽き飽きしている、だから刺激が欲しくて常識から外れてしまったり、人が持ち得る憂いを巧妙に描いたりしている。けれど本書は子供が主人公で、便利屋の仕事を忠実にこなしたり家事をこなしたりと生活感が漂う。文緒さんは快活な文章も書けるし重厚な文章も書けるし、幅が広い。そしてどちらもとても楽しく読める。
 可愛らしい探偵ぶりを発揮していて、思わず顔が綻んでしまう。洋介の部屋を探検するシーン、緊張感もピリピリと伝わってきたし、事件の真相が見え隠れするシーンの焦燥感もハラハラと伝わってきた。登場人物の感情が伝わる、とても重要な事だと思います。
 一体どんな事情が絡まり、解れ、途切れているのか最後の最後まで明白にならないので軽いサスペンスを読んでいる感じがした。
 散りばめられていた恋心も先が見えてくる。現実的で生活感があって、でもやっぱり小説だなと感心して読める作品だと思う。軽やかな気分に浸れます。

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電子書籍ココナッツ

2020/08/09 23:20

便利屋の娘と住職の息子

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る

銀行員から便利屋に転身した破天荒な父に振り回される、ヒロインの実乃がキュートです。僧職系男子の永春との、不器用な恋も見守りたくなります。

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紙の本ココナッツ

2002/03/05 00:50

日々あふれ出ている

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:にこ  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 毎日、感情があふれ出ている。それはきらきらと輝きながら。前作「チェリーブロッサム」よりも、少しだけかんしゃくがおさまったかな、と思える主人公実乃。周囲にいる人間は相変わらずだけれども、徐々に徐々に形を変えていっている。

 事件、を軸にして話は進むけれどもそこに関わるのは沢山の普通の人と、沢山の日常に、感情。あふれ出る好きという気持ちや、自分の知らぬ所で動いている他の人の気持ち。
 読むたびに、きらきらと思いが散っていて実乃はとても魅力的に輝いている。今の自分も、これだけ輝くことはできるのか。こんなにあふれ出る感情を持ってるんだろうか。
 たまには何も深く考えず、きらきら光る感情を感じるのも自分の毎日を光らせる鍵になるのではないだろうか。

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紙の本ココナッツ

2000/08/27 16:52

恋って、なかなかうまくいかない…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:かれん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 同著者「チェリーブラッサム」(角川文庫 419円)の続編。

 突然、銀行を辞め、便利屋をはじめた父、中学2年の実乃、姉の花乃、実乃が淡い恋心を寄せるお坊さんの永春さん、同級生のハズム。ココナッツの季節も 賑やかに過ぎていきそうです。

 夏休み、静かな町に、地元出身のロック歌手「黒木洋介」のコンサートが開かれることになった。便利屋の父の許に 突然「洋介」のボディガードを頼む白いワンピースの女性が現れた。警察ではなく、わざわざ便利屋に頼む事自体、怪しい…。

 ステージでは派手なロック歌手も、実生活では普通の人。そして、私たちと同じように学生時代をこの町で過ごし、恋もした。

 カラクリ、カラクリでなかなか真相がつかめない依頼に、父も大変。

 依頼とは別に、恋心も少し発展。実乃も永春さんも鈍感… この切ない恋心に気付いてくれない。こんなに想いを伝えようと努力しているのに、いつも違う方向を見ている。少年少女の淡く、ほろ苦い心を描いた青春物語。

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