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末枯れの花守り みんなのレビュー

  • 著者:菅 浩江
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みんなのレビュー2件

みんなの評価3.5

評価内訳

  • 星 5 (0件)
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  • 星 1 (0件)
2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本末枯れの花守り

2003/09/27 00:16

日本独特の美しさの表現

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くみ - この投稿者のレビュー一覧を見る

帯の「泉鏡花」に魅かれて読みました。
菅浩江さんの作品は他に「アイ・アム」を読んだのですが、それとは全く違う世界と語り口で一瞬引きましたが、まるでそこに見えるかのような情景描写の巧みさ、美しさにすぐに引き込まれました(願わくば私にもっと古典や日本の古い装束や習慣に関する知識があれば!)。全体的に物悲しい雰囲気が漂ってはいますが、決して暗鬱となることもなく読後も静かで、それでいて希望も見えるような気持ちになりました。

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紙の本末枯れの花守り

2002/07/24 23:30

雅な世界をご賞味アレ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:3307 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書の帯と解説は、夢枕獏さんが手がけています。
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 帯:「これは、泉鏡花ではないか——夢枕獏」
解説:「鏡花の遺伝子」
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 作品を読んで納得、雅な和の世界が絢爛豪華に広がっていました。

 ストーリーは、「花」を摘んで回る人達と、それを阻止する一派の攻防となります。そこに、歌舞伎を中心とした「和」のテイストを豪華に盛り込み、雅に仕上げた物語。歌舞伎や花の知識が不足している私は、本書の豊かなイメージを十分に味わうことができなかったので、本書の映像化を切望します。作品のイメージを損なわない映像が生み出せたら、とんでもない傑作が生まれるのではないでしょうか。

 さて、「花」を摘むことが、なぜ邪魔をされるほどの大事なのかといえば、収集している異界の姫に問題があるからです。この姫君は二人姉妹で「永世(ながよ)姫」と「常世(つねよ)姫」というのですが、彼女たちは、人の心を「花心」と呼び、異界の花に閉じこめてしまうのです。

 彼女たちの「花摘み」を阻むのが、「時実」とその一派。この時実さんは、「明治以降はこれでいい」ということで、詰め襟の学生服姿で登場します。学生服に太刀という姿から、楠桂さんの『鬼切丸』を思い出しました。

 この物語の凄さの一つに、登場人物のキャラクターを花の性質になぞらえた点があります。それはもう、「女心を書かせたら、菅さんの右に出る者はいない」とひれ伏したくなるほど。例えば——

『寒牡丹』の傲慢さ
『山百合』の多弁
『老松』のおばあさんのキャラクター

 ——などが心に残りました。また、「女心」ではありませんが、『曼珠沙華』に登場した、「50年待ち続けた少年」のいじらしさも、心にしみいります。

『陰陽師』をはじめとする「和モノ」がお好きな方と、梨木香歩さんの作品がお好きな方は是非ご賞味あれ。

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