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レディ・ガンナー(スニーカー文庫) みんなのレビュー

  • 著者:茅田 砂胡, イラスト:草河 遊也
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みんなのレビュー13件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (4件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (5件)
  • 星 2 (1件)
  • 星 1 (0件)
3 件中 1 件~ 3 件を表示

意外に楽しめる短編集

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エリック@ - この投稿者のレビュー一覧を見る

『レディ・ガンナー』シリーズの外伝作品。

レディ・ガンナーとは、小説本編の主人公キャサリン=ウィンスロウ嬢が、外交官の一人娘でありながらも、拳銃の腕前が際立っていることから来ており、女性のガンナーということで、「レディ・ガンナー」である。
余談であるが、著者がシリーズ執筆時に良いタイトルを思いつけず、仮タイトルとしてレディ・ガンナーという名をつけておいたところ、結局、それがそのまま正式シリーズ名になってしまったとのこと。


シリーズ本編については、各巻見どころある内容となっているが、今回は触れず、本作である外伝についてのみ評する。

結論からいうと、正直、期待していた以上に面白い内容だった。
外伝という作品の性質上、「一見さんお断り」の内容ではあるものの、シリーズ既読のファンにとっては、次なる長編作品までの繋ぎとしてではなく、単発の作品として十分楽しめる水準であるように感じた。
個人的には、短編集である本作にはそれほど期待していなかったのだが、それぞれの作品で読みごたえがあった。


本巻収録の「そして四人は東へ向かう」のみ本編主人公たちが登場していたが、それ以外の作品については、登場するのはそれぞれ本編では脇を固めているキャラクターであり、今後も物語の主軸にはならないであろう人たちだ。
しかし、今回は短編集のため、通常表舞台に立たないような登場人物こそを焦点が集まっており、意外な人物が意外な魅力を発揮している。

個人的には水牛モームの話が一番捻りが利いていて面白かった。
茅田作品の多くは、女性キャラの強さがひかり、それが一つの魅力となっているが、水牛モームについては、珍しく男の渋さというか、いぶし銀のような雰囲気が漂っており、作風としての珍しさもあってか特に楽しめた。


本作については難点らしい難点はない。
ファン以外は楽しめないという点こそあるが、それは別に茅田作品に限った話ではなく、短編集・外伝という様式の問題であろう。

「レディ・ガンナー」シリーズは、近年の茅田作品では珍しく角川系作品のため、場合によっては、シリーズ作品未読のファンもいるかもしれないが、本編を含めて買いだと思う。
一言面白い作品に仕上がっている。

シリーズ既読ファンは勿論のこと、シリーズ未読のファンに対しても、本編ともどもお薦めしたい一冊だ。

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紙の本レディ・ガンナーと虹色の羽

2009/05/31 20:33

閉じた世界の価値観と激突

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 <蜥蜴>のベラフォードが故郷に帰ると、母親の故郷から使者が来ていた。二十年ごとに開催される祭祀に参加して欲しいとの依頼を受けてついて行くと、いきなり大人数に囲まれ拉致される羽目になる。ベラフォードを救出するため、キャサリン達が向かうと、そこで待っていたのは現人神扱いされるベラフォードの姿だった。
 羽の色数が人の価値の全てだという、<南天極楽鳥>の里に納得できないものを感じるキャサリン達。自分たちの価値観では美しい羽である純白の羽も、彼らに言わせれば人としての価値もないらしい。仕事として割り切って彼らに付き合うベラフォードだが、祭祀には重大な秘密が隠されていた。
 自分たちの正義を振りかざして、他人に価値観を共用するヤツらに、キャサリンの怒りが爆発します。

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紙の本レディ・ガンナーの大追跡 上

2002/02/08 22:33

長い…

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あき - この投稿者のレビュー一覧を見る

 前書きというか説明と言うか、長くて主人公が姿を現すわまでにはちょっと時間がかかる。しかしこの世界を理解していくうえで、この説明は絶対にはずせない。登場人物(?)が多くてちょっとまごついた。主人公の活躍…というか、無茶は下まで待つしかないのかぁ。

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