千里眼 クラシックシリーズ みんなのレビュー
- 松岡圭祐
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電子書籍千里眼 トランス・オブ・ウォー 完全版 下 クラシックシリーズ9
2016/02/25 07:31
ハッピーエンドのリアリティのなさが際立っていて悲しい
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
拷問のような独房に入れられ、瀕死の状態に追いやられた岬美由紀でしたが、当然そのままで死ぬわけありません。脱獄を助ける人が現れます。間近に迫ったアメリカの空襲。何とか殲滅戦を止め、「トランス・オボ・ウォー」を実証できるように画策する岬美由紀。彼女の平和主義の信念は非常に尊敬に値するのですが、ヒロインを活躍させるためとはいえ、アラブ人集団に暴行を受けた上に監獄の看守にも拷問され、飲まず食わずで脱水状態も進んでいるはずの女性がいくら自衛隊事態に鍛えたとはいえ、脱獄後の回復の速さは蒸気を逸していて現実味にかけます。
エンディングに関しては願望以外の何物でもない。なまじイラク戦争を背景にしたかなりリアリティのある舞台設定のため、岬美由紀の活躍がたとえフィクションだとしても、どうしても現実(イラク内戦目下進行中)との乖離が激し過ぎて、ハッピーエンドのリアリティのなさが際立ってしまい、作品としての魅力が半減してしまっているように思います。
電子書籍千里眼 トランス・オブ・ウォー 完全版 上 クラシックシリーズ9
2016/02/25 07:14
過去の話が長すぎる
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
イラクで日本人が人質にされ、人質のPTSDを考慮した政府は岬美由紀を現地に派遣するが、不測の事態が生じ、人質は解放できたものの、彼女自身は武装勢力に囚われてしまう。終わらない武力衝突の渦中で、美由紀は人を戦いの狂気に追いやる「トランス・オブ・ウォー」を解こうとする、というのが粗筋ですが、上巻ではイラクの話はほんの一部で、岬美由紀が戦闘機パイロットになる前の訓練、メインストーリーの時間からさかのぼって5年前の過去の話にページの大半が割かれているため、イラクでの現在のストーリーラインを失念していまいそう。
電子書籍ヘーメラーの千里眼 完全版 下 クラシックシリーズ8
2016/02/24 07:51
人は成長する
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上巻に引き続き、下巻も回想が多いですが、本筋の方もかなり動きます。アルタミラ精神衛生の陰謀が暴かれ、麝香片密輸も阻止。伊吹一尉も何とか立ち直り、岬も事件を通して過去の自分と向き合うこともでき、どちらも人間的に成長。最後は「雨降って地固まる」という感じです。主人公たちが過去を振り返り、内面を掘り下げることで、小説の深みが増していますが、エンタメ性がそのためにちょっと後退しています。でも空戦の詳細な描写は臨場感があり、読みごたえがあります。それで死人が出てないのがまたいいですね。
電子書籍ヘーメラーの千里眼 完全版 上 クラシックシリーズ8
2016/02/24 07:39
過去の清算編?
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「ヘーメラーの千里眼」がなぜそのタイトルなのか分かるのは下巻を読んでから。戦闘機の演習中に基地へ侵入し、標的の中に隠れたらしい子供篠海悠平を誤射して、殺してしまったらしい伊吹二尉。その真相は?サブストーリーとして中国から密輸されているらしい新型の麻薬麝香片。
上巻では岬と伊吹の回想に多くのページが割かれていて、話の本筋はなかなか進行しないので、二人の過去がストーリーに必要というのは分かっていてもかなりじれったい感じを受けました。岬自身も情緒不安定で、スーパーヒロインとしての冴えが殆ど鳴りを潜めており、もやもやした感じのまま下巻へ。
電子書籍千里眼 マジシャンの少女 完全版 クラシックシリーズ6
2016/02/23 07:37
面白くはあるのだけど
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「マジシャンの少女」は、警察官僚と政治家による国家転覆の陰謀の話で、マジシャンの少女の活躍はごくわずか。そして、スーパーヒロイン岬美由紀も途中まで潜伏してしまっており、よく分からない登場人物のみでストーリー展開していくので、少々イライラさせられました。面白くないか、といえばそうでもないのですが、話運びはやはりあまり好きにはなれません。
2016/02/22 03:29
ほっとしました
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
4巻がホラーさながらのストーリー展開で、5巻も割と不穏な話運びだったので、このまま岬美由紀はハードボイルドのスパイさながらに危ない道を歩んでいくのだろうかと心配になりましたが、今回は壮大な陰謀とかはなく、彼女の精神的成長に比重を置いた、ほほえましいハッピーエンドでした。何を期待して読んだかによってつまらないと感じたりする人もいるでしょうけど、私は岬と巻の後半で登場する北朝鮮の人民思想省工作員李秀卿の論争が興味深いと思いました。
2016/02/22 00:10
これはホラーです
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
友里佐知子の謀略で3千人近い人が山手トンネルに閉じ込められ、彼女の兵隊である「イリミネーター(削除者)」に惨殺される、という話。スーパーヒロイン岬美由紀もここにおびき出されて、抵抗し、謀略の全貌を暴くのですが、血の海は避けられなかった。生存者はわずか400人。これはもうホラーですね。
「万能鑑定士Q」シリーズで松岡ファンになった私としては意外というか、兎に角最後まで読まないことには眠れない、というストーリーでした。2度読みはしたくないです。
2016/02/20 05:38
絶体絶命のピンチから挽回
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2巻で絶体絶命のピンチに陥った岬美由紀。麻痺した体で拘束されたまま中国へ運ばれてしまいます。岬美由紀を助けようと蒲生警部補と嵯峨臨床心理士らが合流し、ぎりぎりで岬美由紀が載せられたヘリに忍び込み、一緒に中国へ運ばれピンチに。麻痺から回復した岬は蒲生・嵯峨と共に中国の大衆扇動の真相に迫ります。日中開戦秒読みの最中、波乱に満ちた彼らの行動をハラハラと楽しむことができました。開戦回避は予定調和ですが、そこに至るまでの過程が尋常でなく、読み応えあります。
2016/02/20 05:19
3巻をすぐに読めないと欲求不満になります
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千里眼完全版クラシックシリーズ第2巻。第1巻とは違い、元の千里眼とは全く別の作品になるほど設定もプロットも書き直したそうです。私は旧シリーズを知りませんので関係ありませんが。
とにかく日中開戦の危機です。スーパーヒロイン岬美由紀はその「裏の真実」に迫りますが、絶体絶命のピンチに陥ってしまったところでこの2巻は終わってしまいます。3巻がすぐに読めないと欲求不満になってしまうほど、スリル満点のストーリー展開です。
2016/02/20 04:52
スリル満点
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最初は誰が主人公かよく分からず、話がどこに繋がっていくのか見えなくて戸惑いましたが、中盤辺りではもうすっかり夢中。元自衛隊パイロットにして現在臨床心理士の岬美由紀が驚異的な活躍をして、国家的危機を乗り越える。武闘派プラス頭脳派。まさしくスーパーウーマン。
好みにもよりますが、いい娯楽小説だと思います。