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凜一シリーズ みんなのレビュー

  • 長野まゆみ
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みんなのレビュー9件

みんなの評価4.3

評価内訳

9 件中 1 件~ 9 件を表示

電子書籍白昼堂々(凜一シリーズ)

2020/12/07 18:05

美しい物語

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あめ - この投稿者のレビュー一覧を見る

青年と少年…いや、青年と青年になっていく。
硝子のように綺麗で脆く、時に強かな青春物語。

長野まゆみさんの美しい文章、世界観がぎゅっと込められています。

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紙の本若葉のころ

2020/08/16 11:12

若葉のころ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る

少年から青年の時期の危うい陽炎のよな季節を
いつものように硬質な文章で硝子ような人物が描かれている作品。
(でも人物の内面はかなりくせものばかりですけどね)
花や自然の表現綺麗で心象風景も表しているようで好きです。

有沢さんの再登場。
多分、出てくると思ってましたよ。
凛一を巡る人々の色々(初登場の江島医師までそんな葛藤を持っていたとは!)
最後まで出てくる出てくる感でいっぱいになるのですが。

メギの木の話とセーターの話で
母の存在が彩りをもって(存在感を持って)描かれている気がします。
祖母(家元)の心持ちも。
家族写真が出てくることもこの時期の必然なのでしょう。
(それにしても長野作品の女性のなんとしなやかで強いことよ)

結局凛一の選択は氷川なんですけど、
「境界を見失うはずがない異質なもの」と認識し
「たやすく惹きこまれてしまう」という語るのが
すべてかなぁって思います。
凛一が氷川と切れなかったのもその異質さだと思うし、
氷川が凛一と切れるつもりがなかったのも氷川の中の欠落しているものを埋めてくれるのが凛一だったのだろうなぁって思う。

実は直裁的な表現はないのですが、
これ全編通してかなり肉欲的な部分が描かれてますよね。
(もちろんそれだけではないですけど)
今(2020年)に改めて読み直してもその硝子の破片のような淫靡さがキラキラ輝いている作品だと思います。
こういう作品に触れると文章って偉大だと思うのです。
色々な意味で。
文章で描くという意味を認識させてくれるような感じ。

シリーズがここで終わるのは、凛一が「大人」になったからだろうなぁ
(葛藤やぐだぐだがすべて片付いたわけでもないけど)
若葉のころというタイトルが表しているわけか、と改めて自分勝手に納得した終わり方でした。

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紙の本彼等

2020/08/16 10:52

シリーズの3

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る

いつものように硬質な文章で硝子ような人物が描かれている作品。
(でも人物の内面はかなりくせ者ですけどね)
花や自然の表現綺麗で心象風景も表しているようで好きです。

凛一への千尋思いや、色々な思いが交差している。
正午の受けた仕打ちの酷さを含めて、いろんな人がいろんな形で凛一に係わって行く。
凛一という人物の欠落感はやはり両親の不存在であるということに端を発しているのが良くわかる。
だから周りもそういう関わり方をしてしまう。
微妙に歪んだ硝子が反射するような感じです。

でもやはりわたし的には
墓前に刺した花を巡ってのやりとりはこの物語の肝であり秀逸かと。
(2度誤解が交錯しているあたりが)
最初っから見えていたけれど、氷川の有り様も実は歪んでいるのですよね。
その根っこがわかって少し納得した巻です。

ちょっと話はずれますが、
初読の時よりもファンタジー感を強く感じるのは
携帯電話の存在がないからだって思いいたりました。
でも、そういう時代も知っているので違和感はないのですけどね。
今ならきっとない電話が通じない、葉書が行き交う物語でもすとんと心の中に落ちてくる。
携帯あったらちょっと話が変わっていただろうなぁって場面が多々あるのにも
気づいたので記しておきます。

3.5評価ですが0.5評価ないので4とします。

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紙の本碧空

2020/08/16 09:04

シリーズ2作目

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る

いつものように硬質な文章で硝子ような人物が描かれている作品。
花や自然の表現綺麗で心象風景も表しているようで好きです。

有沢の登場で凛一の心の水面が乱れていく様が乱反射みたいでまぶしい。
凛一の心の有り様が浮き彫りにされるけれど、寄り添えるかというと若干微妙。
有沢の表現は嫌いではないが、有沢の有り様(屈折具合)はあまりわたし的にはしっくり来ない

ちょっと立ち位置を決めかねている雰囲気がもどかしい感じにさせられるけど
氷川は凛一を拒否はしないところに有沢より屈折している気がする。
そして、それが表面上出てこないところ、多分そこが凛一の執着点なのかもしれないと思う。

とはいえ、凛一くんの一族たちの有り様(性癖)があんななのは
遺伝子か環境のなせる業かと思ってしまいますよ。
それぞれ良いキャラなんですけど、あまりに多過ぎ
長野ワールドらしいし。

後、省子さんの物言いはとても好きで、私の好きなキャラです。

3.5採点なんですが、切り上げて☆4ということで

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紙の本白昼堂々

2020/08/16 08:13

乱反射みたいな物語

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る

硬質な文章で硝子ような人物が描かれている作品。
ところどころに出てくる花の表現(他自然の表現)が好きです。

最初の出だしがちょっと衝撃的。
え、それって出来るの?って思いながら長野作品の少年ならできるかなって思ったりする。
これまた氷川くんとの出会い頭の事故みたいな出会い
そこを超えると長野ワールドになっていく。
(っていうかそれ自体が長野ワールドかも)

私のざわざわは
凜一くんがすでにその年で自分の性癖を理解受任していること。
しかも凜一くんの周囲の人々も。
わたし的にはお父さんがそういうのってどう思っているのだろうかって感じですけど
だからこその自分性癖の理解受容してしまっているのかもしれないと思ったりもしますが、
まあ、ここら辺は特に違和感なく受け入れる素養がこちら側にもあるので特にざわざわするけど気にはならない。

家元の剛毅さにちょっと感心したり、
省子さんの気持ちの揺れ具合とか凜一対する思いとかは
硝子の破片みたいに乱反射している感じがする。

章立ての年代にちょっとざわざわしたりして。
(色々思うところあり)

これが発表された時当時問題になった作品だったなぁってことを思い出す。

余談ですが、長野まゆみ作品再月間で、この本がないことに気がつく。
整理時にうっかりさよならしてしまったかと思ったが、
そんなミスをするはずはないので・・・考えてみたら
長野まゆみ作品をむさぼり読んでいた時は図書館も気軽に利用していて
図書館で借りた分だと思い出す
シリーズ2以降が手元にあるのに、1だけないのは気持ちが悪いということで
この機会に購入して再読しレビューさせていただきました。

気持ち3.5位の評価なのですが、切り上げて評価します。

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電子書籍若葉のころ(凜一シリーズ)

2020/06/01 10:45

青く美しく…

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ナタデココ - この投稿者のレビュー一覧を見る

凛一シリーズ最終章。あらすじとしては「氷川との関係に限界を感じていたところに、有沢現る」となりますが、有沢が戻って来たことと、正午の復活で話全体に勢いが感じられました。思えば凛一シリーズ4作は綺麗に起承転結になっていますね。
凛一シリーズはどの作品もとにかく風流で美しい、どこかノスタルジックな気持ちになるものがあります。
これまで氷川の凛一への想いはどの程度のものなのかというのを読者としては上手く測れずにいましたが、それも最後に氷川が答えてくれたように思います。
凛一シリーズは凛一と氷川の関係がお話の軸にはなるけれど、周囲の登場人物も魅力的で特に今回は千迅と有沢の台詞の鋭さには個人的にもぐさっとくるものがありました。
凛一は個性的な人達に囲まれていつでも話し相手がいる幸せ者のようでいて実は千尋が家庭を持った今、何もかも「頼れる」存在は居ない。その孤独を抱えているからこそのなびきやすさ(これは有沢が帰って来てより浮彫になる)と、それでも必死でやっているんだという健気さが心にしみます。
賛否両論あるかもしれませんが、私はこのエンディングが美しくて好きです。凛一シリーズを最後まで読んで本当に良かったと思えるどこまでも青く綺麗な作品でした。
(正午をメインにしたスピンオフ作品があったらそれもまた面白かっただろうな…)

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紙の本白昼堂々

2005/09/20 17:30

続き、読むかなあ・・・

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うさしー - この投稿者のレビュー一覧を見る

凛一が体調を崩し寝込んでいる間に、高等部への進級試験を従姉の省子が替え玉として受けることになったことから話は始まる。
長野まゆみさんは始めて読む私は、このインパクトのある出だしで「あっ、これは当たりかも」と期待したのだが、正直、外してしまった感がぬぐえない。
文面の雰囲気は好きなのだが、どうにも中途半端な感じがするのだ。
それはこのお話が同性間の恋愛をテーマとしているのに、全て都合良過ぎて不自然だからだと思う。
登場する人物達は同性間の恋愛に対し、そういう性向の持ち主だったり、抵抗を感じないタイプだったりだし、主人公の凛一は、女性と間違えられるような容姿で、すぐに倒れて入院してしまうような虚弱体質、しかも高校生で華道の師範なんて設定だし。
ちょっと出来過ぎじゃあございませんか。
同性間の恋愛に対し、世の中そんな寛容な人間ばかりじゃないと思うのですが。
現実感があまりにないので、文学として読むと不満足。
でも、あくまでファンタジーとして読む分には問題ないのかな。
水に緑の絵の具を落としたような雰囲気は良いのだけど、シリーズとしてあと3冊あるんですよね。読むかどうか迷ってます・・・

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紙の本白昼堂々

2003/10/01 22:08

想いの形

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:沢居すだち - この投稿者のレビュー一覧を見る

 実は、上海少年に収録されているのを読んだ時、私はこれが「恋愛」の物語として書かれたことに気が付きませんでした。
 私は、凜一をいわゆる「まともな」少年だと思っていて、ラストで氷川が凜一に好意を示し始めたのも、今までの作品に見られたような(?)ほのかな、微妙な気持ちの揺れ動きの芽生えを描いたものだと解釈していたのです(所々に性的要素があるのは気になりませんでした。長野さんの作品にどんな突拍子もない描写が出てきても、今更驚きはしないので……)。
 単行本が発行されてみて初めてやっと「全体がそういう趣旨で書かれている」ということを理解しました。

 それまでの作品では、少年同士の性的な関係はごく自然に生活の一部みたいになっていて、特に恋愛感情がどうのこうのという次元で語られる事はありませんでした。
 ですから、むしろここにきてハッキリと「同性愛」という枠で囲い、改めてテーマにされたことは、長野読者としては「何で今さら?」と怪訝に思わずにはいられませんでした。

 白昼堂々シリーズが世に出されたきっかけの一つとして、長野さんがJUNE系のノベルズに触れたことが挙げられるようです。
 インタヴュー等の中で、彼女はJUNEについて「どれを読んでも爆笑してしまう」と述べていますが、一方で「爆笑してしまうほど馬鹿馬鹿しいと思えるものを、どこまで真面目に書きうるか挑戦してみたかった」と述べたと聞いています。
 それは、白昼堂々シリーズがおおっぴらな「純文学版JUNE」であるという単なる裏付けではないように聞こえます。
 長野さんは、少年愛を「恋愛」という観点から表現することに関心を持ち始めたのではないでしょうか。

 今まで前提とされていた少年たちのセクシャルな描写は、無意識な愛、家族的な愛、友情を超越した愛、歪んだ愛情から吐き出された欲、愛の渇き……「愛」から来るものであり、ある日突然出会って惹かれた、という「恋」という形態を取って表れるものではなかったように思います。
 事実、このシリーズ以降、長野作品では、少年愛が「恋愛」という位置でたびたび扱われるようになってきました。

 当時、このシリーズは、賛否両論作品の一つとして読者に取り沙汰されました。
 「まるっきりのJUNEノベルズとレベルが変わらない」という批判も多かったのですが、凜一という人物像の不可解さによるものも多かったのではないでしょうか。

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紙の本白昼堂々

2002/01/05 22:54

物語の結末をどうしても知りたくなる一冊

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:藍桐  - この投稿者のレビュー一覧を見る

 少年愛というか同性愛というか、そういう話になるのでしょうか、この作品は。最近爆発的にはやっているような気がする同性愛モノですが、この作品はその流行のものとは少し違う気がしました。どこがというと、とにかく自分が異常だということを主人公が徹底的に自覚しているという点です。同性しか好きにならない自分に対してあまり違和感を持たないキャラクターがこのジャンルでは多い中で、この作品は主人公がちゃんと自分の異常さを自覚し、そして悩んでいます。だからこそ、物語は切ないし重たいものになっています。主人公を周りで支える親戚達もそれぞれに悩みや痛みを抱えている。その悩みや痛みは決して彼らだけのものではなくて、読んでいる読者にも少なからず当てはまる、そこがこの物語を重たく、切なく、そして引き込まれる作品にしていると思いました。

 シリーズはまだこれが始まったばかり、とにかく登場人物達の行く末が気になりますので、シリーズの次の作品へと手をのばさずにはいられません。

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