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チェ・ゲバラの遥かな旅 みんなのレビュー

  • 戸井十月 (著)
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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.6

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
4 件中 1 件~ 4 件を表示

紙の本チェ・ゲバラの遙かな旅

2005/01/18 13:50

永遠の魅力

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:良泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る

キューバ社会主義政権建国時の立役者の一人チェ・ゲバラの人気は一向に衰えない。人気の大きさは、本来の革命の主役であったフィデル・カストロを大きくしのぐ。
その人気の源は何か。「革命家」という名前にふさわしい彼の生き様、そしてその生き方を形作った彼の思想がいかに形成されたか。小説的手法でゲバラの一生を追ったのが本書である。
ゲバラはまさしく革命家であった。まったく妥協無く、自分の信念に沿って発言し、行動する。命をかけて勝ち取ったキューバでの新政権の中にさえ、安住の地を持たず、自分の理想に向かう。カストロが革命家から一人の政治家に変わっていったのと対照的に、ゲバラは革命家を貫き通す道を選んだ。
誰もが持つ理想的な生き方、しかし、よほどの精神力が無い限りそれを押し通すことは不可能であろう生き方。そのとおりに生き、そして死んでいったゲバラ。現代の人々は、彼の生き方に何を見て、何を羨んで、何を思うのか。そしてわが身を見た時、ゲバラに対する羨望が自分の中で限りなく膨らんでくることに気付く。
本書は、後書きで著者自身も記しているように、小説である。著者自身の感じたゲバラが描かれている。本書を読んだ読者もまた、それぞれ自身のゲバラを自分の心に描けばよい。

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電子書籍チェ・ゲバラの遥かな旅

2014/10/24 23:07

止まらない。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のっち - この投稿者のレビュー一覧を見る

いつしかキューバに興味を持ち出し、気になっていた存在。チェ・ゲバラ。英雄と言われ続けてきた彼の、波瀾万丈な人生。読み出したら止まらなくなり、ますます興味がわいてきました。いつか必ずキューバへ行ってみたいです。

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紙の本チェ・ゲバラの遙かな旅

2009/03/27 02:00

ゲバラを知るには良き入門書

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:バタシ - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書はチェ・ゲバラの伝記小説であるが、ゲバラのことをぜんぜん知らない人でも楽しめる内容となっている。映画(「チェ 28歳の革命」「チェ 39歳 別れの手紙」)は完全に「初心者お断り」だが、この本はそんなことないので安心してほしい。むしろ映画を観る前の予備知識を身に付ける本としてはうってつけである。

ゲバラの少年時代や彼が革命を志すようになった経緯など、映画では完全に省かれていたゲバラを語る上で欠かせないエピソードが、作者のゲバラに対する愛が行間から溢れ出んばかりの勢いで描写されている。またボリビアに潜入してからの話は非常に短いが、次第に追い詰められていくゲバラの様子をヴィヴィッドに描いており、また映画では描かれなかったエピソードや情報を交えることで、映画とは異なる悲壮感を読者に感じさせる。

なお、お断りしておくと本書の方が映画よりずいぶんと先に成立している。伝記小説としての出来は並といったところであるが、かなり楽しく読めたのはたぶんに題材となっているゲバラ個人の魅力によるものだろう。ゲバラの入門書として自信を持ってオススメできる一冊である。

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紙の本チェ・ゲバラの遙かな旅

2007/09/18 19:27

チェ・ゲバラについて書かれた本を初めて手に取る読者にもお薦め

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:悠々楽園 - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本は、チェ・ゲバラという男に強く共感する作者によって書かれた伝記であり、できるだけ客観的に書こうという努力を私は認めるけれど、それでもなお本書のチェ・ゲバラはカッコ良すぎるのかもしれない。どちらかといえば、生身の人間というより英雄物語の主人公に近い。しかしそれは本書の欠点ではなく、むしろ美点だと思う。ピュアさゆえにはかなく散ったチェの人生に私たち後世の人間は強く惹きつけられる。その姿は気高く美しい。作者のほうにも「がんばってはみるけど、熱い思いが出ちゃったら出ちゃったで、それはもういかんともしがたい」みたいなポジティブなあきらめが感じられないでもないが、私は、それはそれでいい気がした。読んでいて楽しかった。
 ゲバラの遺体が発見された際(それはわずか10年前の出来事だそうだ)、インタビューに応じた娘さんは父チェ・ゲバラの最も優れた資質は?と問われて「人を愛する才能です」と答えたそうだ。
 いささか単純すぎる図式といえなくもない気はするけれども、世界中に存在する不平等と不当な貧困に対する怒りと、それをもたらした、いわゆる「アメリカ帝国主義」に対する憎しみは、チェ・ゲバラにとって自分や家族や親しい友人のことのようにリアルに感じられていたにちがいない。
 「チェ」と名乗るようになる前、エルネスト・ゲバラは医者を志し、医学部に通う学生だった。自分が喘息で苦しんできたこと、かわいがってくれた祖母が末期がんで苦しむ姿を見たことがそのきっかけとなった。その後、学生時代二度の旅で南米の国々を巡り、行く先々で人々の窮状を目の当たりにしたことが、医者の道をそのまま進むことを断念させ、革命家となることを決心させた。それぞれの決断にいたる心の動きのすべてを、この本だけから推し量ることは難しいが、ただ人の役に立ちたいというだけでは飽き足らない何かがチェの中からあふれ出し、あふれ出てしまった以上それはもう誰にも--チェ自身にさえ--押し戻すことはできなくなってしまったのだと私には感じられた。正義への衝動・激しさへの憧れ・強いものへの反抗、どれも若くて優秀で恵まれた家庭環境にある青年にさほど珍しくはないものだろうが、その上さらに、チェには物事の本質を瞬時に見抜く才能――人を愛する才能もその1つかもしれない――と、すかさず行動に移し、やり遂げてしまう人並みはずれた集中力が備わっていた。もちろん、そうした青年の誰もがチェ・ゲバラになるわけでも、なれるわけでもない。フィデル・カストロとの出会いが、チェの革命家への道を一気にブレークスルーさせたことは疑いようがない。
 しかし、カストロに従い、ともに成功させたキューバ革命以後、ゲバラのいわば本懐であったラテン・アメリカ統一へ向けた闘いはことごとく失敗に終わる。カストロのような緻密さや老獪さはゲバラにはなかった。また、ゲバラの成し遂げようとしたことは、カストロにとってのキューバ革命と比べて、その難易度がさらに数段高かったといっていいと思う。それは大きすぎる夢だった。
 カストロにとっては、キューバ革命はキューバ人がキューバ人民とともに祖国をアメリカ帝国主義から取り返す戦いであり、その大義の正当性を貫くことはカストロ本人にとってもキューバ人民にとってもある意味たやすかった。実際に多くの国民が命を惜しまず協力した。それでもなお相当な幸運が積み重なって成し遂げられた革命だったことはこの本を読めばわかる。カストロたちにとって本当に大変だったのは革命に成功したあとの国づくりであったろう(もちろんカストロは最初からそんなことはわかっていたが)。
 だが、アルゼンチン人ゲバラにとっては、ことはそう単純ではなかった。ゲバラが見据えていたのは、最初から祖国アルゼンチンを含めたラテンアメリカを帝国主義的なるものから開放し統一するという夢だったのであり、キューバの新しい国づくりがその夢に取って代わることはなかった。
 その後、キューバを離れ本懐の成就に向けてボリビアでの活動を始めたゲバラだったが、丸一年と持たず矢折れ力尽きる。この本を読む限りボリビアでの行動はあまりに無謀だったように思えるし、あまりにあっけなく殺されてしまったように思える。その姿は新撰組の近藤勇や土方歳三の死に様にもダブる。英雄はいつも、時代の先頭を走り、あっという間に駆け抜けてしまう。
 革命が成就した後、ゲバラは政府の要人として国連や各国を歴訪したり、日本にも立ち寄り、たとえばトヨタの工場を見学したなどという事実もこの本で初めて知った。そういう意味でも面白かった。
 チェという男についてもっとよく知りたければ、まずは彼の残した数多くの日記や手紙を読むべきだろう。

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