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【合本版】ベン・トー みんなのレビュー

  • アサウラ, 柴乃櫂人
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みんなのレビュー5件

みんなの評価3.9

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
5 件中 1 件~ 5 件を表示

品格を持った争い

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る

 古代ローマ時代の戦車競争の話というわけではなく、スーパーのお惣菜売り場で閉店間際に半額になる弁当を高校生が奪い合うというお話。半額シールが貼られる前には違う売り場をうろちょろして時間を潰したりとか、シールが貼られる前の弁当を店員に差し出してシールを要求するおばちゃんの存在を苦々しく思ったりとか、高校生というよりも一人暮らしの男子大学生なんかは、そのときの心情に共感できるのではないだろうか。かく言う自分も、閉店1時間くらい前にお店に行って、弁当売り場をチラ見しながら半額になるのを待った口なので、結構理解できる。
 日常生活にある、弁当が半値になるというそれだけの現象に、人間ドラマを持ち込んだ独創性にあふれた作品だと思う。

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跋扈するエキスパート達の熱き血潮

6人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る

こんな経験はないだろうか。ある世界を知る。興味を持つ。何となくその世界に足を踏み入れてみる。自分で体験してみる。当初は「こんなもんか」くらいの感想を持つ。次第にその世界に馴染んでくる。すると、最初は見えなかった世界が見えてくる。その世界に精通した人達の姿が見えてくる。暗黙のルールがあることを知る。実は自分がそのルールに少し外れていることを知る。そうしたことを修正していくうちにまた少し馴染んでくる。一定のレベルに達した頃に仲間が出来る。また新しい世界を知る。いつの間にか結構ディープなところまで足を突っ込んでいることに気付く。自分のことを師匠みたいに崇める者が出て来る。そしてふとビギナーだった頃を振り返ると我ながら恥ずかしくも微笑ましく、結構無礼なこともしてきたなと気付く。そうしてこの世界から抜け出せなくなる。こんな世界の話である。舞台はスーパー。しかも弁当コーナーのみである。ライバルがいる。先輩がいる。他校の人がいる。達人がいる。伝説の人がいる。スーパーの弁当コーナーを牛耳る食材担当者は神である。傍から見れば大変しょーもない世界である。無価値である。しかし、その世界にどっぷり浸かっている者にとって、その世界は珠玉の舞台であり全てが途方も無く価値有るものである。大切なものである。このことが理解出来る人にとって本作ほと心の琴線に触れる作品は他に無いであろう。

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馬鹿馬鹿しくも爽快なバトル

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:エリック@ - この投稿者のレビュー一覧を見る

書籍タイトルからして人を食った作品だ。

作品タイトル『ベン・トー』は、作品の仮タイトルとして付けられたもので、本来は刊行される際に、別な名称が付けられるはずだった。

しかし、最終的にはベン・トーという字面が、映画の「ベン・ハー」に似ているから良い、という意味不明な理由により、いつの間にか正式タイトルとして定着してしまった。

著者自身に明かされたエピソードであるとはいえ、真実なのかどうかは判断がつかないところだが、このシリーズ作品を読み進めていると、一概に出鱈目と思えないところが恐ろしい。


さて、この作品は、名の通り弁当を巡る戦いを描いた作品である。
しかも、ただの弁当ではなく、スーパーで売れ残った半額弁当のみを巡り争うバトル作品となっている。

主人公は佐藤洋という高校生。
父子揃っての熱狂的セガ好き等『一般的な』という形容詞こそ当てはまらないが、帰宅部でこれといった特技のない高校生といえば、何となしに凡庸な男の子を連想するだろう。

そんな凡庸な高校生が、ある時、スーパーの弁当売り場に足を向けた時に、一瞬にして意識を失うほどに激しい戦いに遭遇するところから物語は幕を開ける。

この作品においては、主戦場はスーパー。
それもどこにでもある普通のスーパーだ。

我々の知るスーパーと最も異なる点は、この世界におけるスーパーの売れ残り弁当の存在。
即ち、夜間帯の閉店間際のタイムセールにおける半額弁当が、『狼』と呼ばれる半額弁当だけを狙う者達の、激しい争奪の対象となっている点である。

実際の世界においては、まさか半額弁当のために他人を殴りつけたり蹴りつけたりなどは到底ありえない話であるが、このベン・トーの世界では、殴る蹴るどころか、買い物籠やエコバック、で殴ったり締めたり、ほぼ何でもありの戦いを繰り広げている。
男女問わず、真剣に半額弁当を巡って戦うその姿は、実に馬鹿馬鹿しいが、作品を読み終えた後には、スッキリとした爽快感のみが残る。

巻数を重ねるごとに、単なるバトルだけではなく、仄かに匂いたつ恋愛要素なども中々に読み応えが出てくるが、それ以上に、最初頼りないばかりだった主人公が、少しずつ戦う男の姿に変わっていく点が実に良い。
まるで少年誌のバトル漫画の主人公を思わせる描かれ方に、その手の作風を好む私としては、一気に惚れ込んでしまった。

なお、有象無象の作品が乱立しているライトノベル業界にあって、異色とは言え読み応え十分といえる本作だが、幾つか難点もある。

一つは分量。
一冊辺りの文字数が異常に多く、ページを開くとライトノベルにあるまじき黒一色の紙面が広がる。
実際に読んでみるとそれほど違和感はないのだが、文字数の多さに辟易する人はいるかもしれない。

また、所々で盛り込まれているギャグが非常にマニアックなため、その独特な笑いを理解できない人には苦痛を与える作品ともなるだろう。

もし、このシリーズ作品を手に取るべきかを悩んでいるのであれば、最初にメディアミックス作品であるアニメ版を観ると良いと思われる。
私自身、たまたま目にしたアニメ版が面白かったので、原作を手にした経緯にあるので、動画で面白さを感じる人はほぼ間違いなく原作でも楽しめる。

評するに、ベン・トーは全編馬鹿馬鹿しい作品である。
タイトルだけではなく、内容までその全てが馬鹿馬鹿しい。
しかし、それと同時に、ふざけた世界観の中にあって、一貫して真面目に王道のバトルを丁寧に描いている稀有な作品でもある。

少年漫画における王道バトルを好む人にはお奨めできる一作。

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半額弁当争奪戦

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る

不思議な読後感ですね。
シリアス戦闘シーン?あり、ギャグあり、でもストーリーの根幹は半額弁当争奪戦。
続きが読みたくなります。

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現実と非現実の狭間を楽しめる

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:河将 - この投稿者のレビュー一覧を見る

どう考えたってあり得へん。けど、あっても面白いかも…あったら見てみたい。ひょっとしたら、何処かで実際にあるかも!?
なんて事を思わせてくれました。

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