浪花ふらふら謎草紙 みんなのレビュー
- 岡篠名桜, 岡篠名桜 (著)
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |
見ざるの天神さん
2018/05/21 16:17
観光案内をするという設定が上手く活きている。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸の町が良くわかる時代小説は結構思いつくが、大阪となるとぐっと減る気がする。本書はそんな気持ちを満たしてくれるシリーズの2作目。
いなくなった父親の手掛かりを追いながらお客の観光案内をするという設定が活きている。どの地方にもそれぞれ味わいのある行事やしきたりがあるだろうが、本巻にも天神祭などの風習が上手く組み込まれている。
いまでも「会話が漫才」と言われるような日常の軽妙な会話も楽しい。主人公の恋心の行方も気にさせて引っ張る。
解説について一言。どういうところが工夫されているのか、と参考になるところも多いのだが、それぞれの話のストーリー紹介が結構詳しい。「先にあとがきを読んで購入」などという読者には一寸、というところ。文庫のあとがきはそのあたりはさらりと流してほしいと思うのだが。
浪花ふらふら謎草紙
2018/05/14 15:42
浪速言葉も楽しい。
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
古本屋でこのシリーズの第四弾を読んで面白かったので話の始まりを知りたくてこれを読む。
時代物は江戸の話が多いが、これは浪速の話。言葉の面白さもあるが侍の比率が少ない、という事情も上手く効かせてある感じがする。
主人公の花歩がお参りに来る人々を「観光案内」するという設定なので、江戸時代の大阪の地図など見ながら楽しみたくなる話でもある。
お話にはつきものの「事件」が起こると。同心になった幼馴染が出てくるからみも「恋心」をくすぐらせる設定で「どうなるの?」と読み手を引っ張る要素になっているのだろう。
さまざまな事情の人が事件に巻き込み巻き込まれていく中で時代の状況が書かれる時代物というところは普通かもしれないが、「親探し」という線が通っているので面白くなりそうな第一作目だと思えた。
2 件中 1 件~ 2 件を表示 |