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なぜ時代劇は滅びるのか(新潮新書) みんなのレビュー

  • 春日太一
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みんなのレビュー4件

みんなの評価4.3

評価内訳

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2 件中 1 件~ 2 件を表示

紙の本なぜ時代劇は滅びるのか

2014/12/18 19:27

熱い想いのレクィエム

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:愚犬転助 - この投稿者のレビュー一覧を見る

著者の時代劇に対する思い入れがよく伝わってくるが、いくら熱く語っても、もはや流れを変えるのは至難だろう。現実には、時代劇はつづくだろう。でも、かつての緊張、迫力、興奮がなくなるだけだ。それって、演歌やプロレスが過去の栄光に戻れないのと同じだろう。いまのプロレスが少ない人的資源のなか、新たなスタイルを築いていくしかないように、時代劇も乏しい資本、人材から突破口を見いだしていくしかない。本書を読んで、突破口になろうという若者が出てくれば、凄い話なるが。
著者は悪役の不在を嘆くが、それは世界的傾向だろう。政治の世界でも、いまは毛沢東やスターリンらのいない時代、日本の政治家でも「妖怪」「黒幕」「フィクサー」と呼ばれる人たちはいない。プロレスでも、ブッチャーやシン、シークはいない。結局、ないものねだりになっている。
帯を見ると、毒舌をウリにしている本のようだ。ただ、それほど辛辣ではない。実名で批判されている人もいるが、しかたのないことだろう。「水戸黄門」のウラ話は、秀逸。スポンサーの力が時代劇を変えてしまったとは。
一つ釈然としないのは、著者の時代劇観。昔の時代劇は、そんなにレベルが高かったのだろうか。小生からすれば、「切腹」はくどいし、五社の切ったはったものは、最後が尻尾切れ。典型なのは、大河ドラマの評価。著者はかつての大河ドラマを高く評価するが、小生からすればデキの悪い歴史劇にすぎない。ステロタイプの革命児・織田信長、狸爺の徳川家康に1年間つきあいたいとは思わない。もっといえば、チャンバラがそんなにおもしろいの、騎馬武者の合戦がそんなに凄いの、ということ。戦場の主役は、弓と槍、歩兵なのに、なんかうわっすべりな時代劇と思う。
とはいえ、よくできた内容である。

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紙の本なぜ時代劇は滅びるのか

2014/10/18 09:45

時代劇ラブ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る

春日氏の時代劇への熱い思いが、ヒシヒシと伝わってくる本でした。また「どのようにしたら文化・芸能が廃れていくのか」という視点で読んでも、通用する本です。つまり、ファン層の高齢化(若い層のファン離れ)、現場力の弱体化、理解者の減少等のスパイラルにより衰退するのは、時代劇に限りません。

 内容は、時代劇の凋落と堕落について、その経緯から説き起こし、役者・監督・プロデューサー・大河ドラマ等の多角的な観点から分析しています。時代劇の衰退は、単なる「時代の波」だけでは、片付けられないようです。
 中でも、第3章の「役者がいない!」では、役者を実名でビシバシ斬っていて面白かったです。確かに、最近の大河ドラマや単発の時代劇を見ていて、現代劇と変わらない演技で、浮いている俳優が増えたと感じます。例えば、今春テレビ朝日で放映された「宮本武蔵」で、ボソボソ喋るキムタクが棒(刀?)を振り回しているだけの演技は、観るに堪えないほど酷かったです。即チャンネルを替えました。
 何も学ばず、役の作り込みもせずに、自然体で演じることが良いと考える、おバカな俳優が増えているとのこと。仲代達矢や役所広司をはじめ、錚々たる名優たちでさえも地道な努力をしている(112ページ)のに、最近の俳優たちの傲慢さや自惚れが分かります。本書で、酷い俳優の筆頭に挙げられたのが「岸谷五郎」です(113ページ)。逆に「岸谷梅安」を見てみたいと思いました。
 また、水戸黄門を打ち切りに追い込んだ戦犯たち、民放時代劇を破壊した戦犯プロデューサー、大河ドラマを駄目にした戦犯プロデューサー等々が、実名で糾弾されています。他にも、水戸黄門制作の特異性、無名塾立ち上げの経緯、名優たちがいかにして時代劇を学んだか等々、興味深い裏話が満載です。
 とにかく、面白いので、時代劇ファンではなくても、一読を勧めます。

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