マンボウ 最後の大バクチ(新潮文庫) みんなのレビュー
- 北杜夫
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紙の本マンボウ最後の大バクチ
2016/08/28 22:32
北さんサヨナラ
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投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
中学生の頃から好きだった作家、故北杜夫氏の著。
氏の遺言とも言うべき書。
独特のゆったりとしたテンポの、読みやすいエッセイ。
それでも、昔からの友人が次々と亡くなり寂しい様子が
行間から伝わり、切なくなる。
躁鬱というものが、偏見で見られなくなったのは、北氏が
自らをその病気であると カミングアウトし、そして、
その病気が後ろめたいものではないことを本に書いて、
世に広めたおかげ。
解説でなだ氏が語る。本当にそうだと思う。
読み終えた今、 氏が天国で、懐かしい友人の遠藤周作氏と
漫才のような掛け合いで、嬉しそうに語り合っている姿を
思い浮かべ、微笑ましく思っている。
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