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雄気堂々 みんなのレビュー

  • 城山三郎
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みんなのレビュー6件

みんなの評価4.2

評価内訳

  • 星 5 (3件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
6 件中 1 件~ 6 件を表示

紙の本雄気堂々 改版 上巻

2019/05/08 16:49

お札になる顔とは

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

経済小説というジャンルのパイオニアである城山三郎が1971年(昭和46年)に一年間に渡って毎日新聞に連載した新聞小説がこの作品の初出である。
 主人公は「わが国屈指の実業家渋沢栄一」で、連載時は「寒灯」と題されていた。
 連載の翌年には早くも単行本として刊行されるが、その際にこの「雄気堂々」という題名に改題されている。
 新聞連載前に城山は「渋沢栄一という人間の内側にはいいて、実人生をつぶさに学んでいく小説」を目指したと書いている。

 渋沢栄一は1840年に埼玉県深谷市血洗島に生まれ、1931年11月に91歳で亡くなっている。
 城山のこの作品は伝記文学でもあるが、最初の妻である千代が亡くなる1882年までの人生を描いたものである。
 渋沢は城山がいうように「わが国屈指の実業家」であったが、生涯「武州血洗島の一農夫」を貫いたといわれる。
 今や渋沢は新しい一万円札の肖像画にも採用されるほど有名になったが、そんな渋沢のことをこの上巻の中で城山はこう描いている。
 「まる顔に太い鼻っ柱。下り目の眉。柔和な目は、右がやや小さい。そして右の口もとに、ガンを手術したくぼみがある」。

 そんな渋沢がどんな時代を生きた人であるかは生まれた年をみればいい。
 1840年は天保11年にあたる。つまり、時代はまさに激動の幕末から維新に移る頃である。
 この上巻では攘夷派の志士を目指すも運命の糸に操られるように幕臣の一人となり、徳川慶喜の弟の随員としてパリに留学、帰国後新政府の役人に迎えられるまでの半生を描いている。
 「一農夫」がいくら才覚があったとしても新政府の役人までにもなるのであるから、明治維新というのはそれだけでも面白い時代といえる。

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紙の本雄気堂々 改版 下巻

2019/05/09 15:56

城山三郎だから面白い渋沢栄一

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る

城山三郎が上下二巻にわたる「わが国屈指の実業家」渋沢栄一の伝記小説を執筆したのは1971年のことだ。
 『総会屋錦城』で第40回直木賞を受賞したのが1959年だが、70年代の城山といえば高度経済成長で加熱していた日本経済とともに最も脂の乗り切った時期かもしれない。
 その当時のサラリーマンの愛読書には必ず城山作品がはいっていたのではないだろうか。
 そんな城山が描いた渋沢だから、下巻にはいよいよ実業の海に乗り出していく姿が描かれていくことになる。

 実業家渋沢の姿だけでなく、下巻では誕生したばかりの明治政府の政治家の姿も活写されていく。
 そのうちの一人が大隈重信。新政府の役人に推挙されそれを断る渋沢に慰留をした人物である。
 その時の言い草が「われわれみんなが八百万の神々なのだ。きみも、その神々の中の一柱」と言われて感銘を受けることになる。(この挿話は上巻)
 あるいは、大久保利通とのこと。江藤新平の話。もちろん、西郷隆盛のことも描かれている。
 つまり渋沢が生きた時代はそんな「神々」が跋扈していたのだ。
 もちろん、渋沢も役人を辞めて後もそんな「神々」であったことは間違いないが。

 下巻で最も面白いのは渋沢とは対極にあった岩崎弥太郎との対談場面だろう。
 岩崎との考え方の違いを描くことで、渋沢の生き方も明確になる。
 これはその時の一節。
 「あらゆる人に、同じようにそれぞれとりえがあるという考えを、栄一はすてることができない。そのとりえを吸収し、結び合せてこそ、はじめて人生の大事を成就することができると思う」。
 渋沢にしろ岩崎にしろ、あるいは大隈といった政治家にしろ、そんな「神々」がいたからこそ、この国が現代にまで続いたのかもしれない。

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紙の本雄気堂々 改版 下巻

2016/07/04 04:33

渋沢栄一に興味津々

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちぃ - この投稿者のレビュー一覧を見る

じっくり読んで、自分の人生と照らし合わせています。
とてもとてもまねのできる人物ではありません。
しかし、雲の上の人と思えても実際に存在していた人物ですし、現在、渋沢栄一が平成の今日に生きていたら、どんな世の中になっていたのだろうなどと思いめぐらすだけでも楽しさが倍増します。一度、深谷と王子に足を運んでみたい気になりました。

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紙の本雄気堂々 改版 上巻

2017/05/28 17:39

時代の流れに順応していく

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読書が主食 - この投稿者のレビュー一覧を見る

幕末から明治初期の時代の中で、一農民である渋沢栄一が強い志の中で、時代の流れ、数々の人間、外国とのふれあいの中で刺激を受けながら、思想や価値観もいろいろ変化をしながらも、一本芯の通った生きざまに今を生きる自分にも教えられることが多かった。城山三郎さんの作品はその時代の流れや、その時代で生き輝いた他のたくさんの方々とのからみも出てくるので、他の書籍も合わせ読むと同じ出来事が別の視点で見えたりして面白いのと、歴史を勉強するにもとても面白く読みやすい。

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紙の本雄気堂々 改版 上巻

2016/01/31 19:00

幕末の見方が変わります

1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:V-UP - この投稿者のレビュー一覧を見る

渋沢栄一を知るために買ったのに、徳川慶喜の偉大さが知れた。幕末の見方が変わる一冊だ。幕末好きの方にはお勧めの一冊。

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紙の本雄気堂々 改版 下巻

2016/01/31 19:00

幕末の見方が変わります

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:V-UP - この投稿者のレビュー一覧を見る

渋沢栄一を知るために買ったのに、徳川慶喜の偉大さが知れた。幕末の見方が変わる一冊だ。幕末好きの方にはお勧めの一冊。

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