二つの祖国 みんなのレビュー
- 山崎豊子 (著)
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二つの祖国 第4巻
2024/05/31 17:08
過去の問題ではない
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
最終刊である第四巻は、東京裁判の続きと、賢治たちのその後が描かれる。
終戦を迎えようと、裁判で片を付けようと、戦争は終わらない。失われた命や、犯された個人の尊厳は元には戻らない。
日系2世の人たちの歩みをたどることで、私たちはもっともっと戦争の不条理を知るべきだ。終戦ですべてリセットして平和になったとか、アメリカと日本は仲良くなったとか、そんな表面的なことではなくて、歴史を知り、考えなくてはと改めて考えさせられた。
二つの祖国 第3巻
2024/05/31 17:04
戦争が終わっても
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
戦争はひとたび始めてしまったら、終わっても大きな禍根をのこす。
とりわけ日本人の血を引きながらアメリカで生まれ育った日系米国人2世たちにとっては自らのアイデンティティーが破壊されるような出来事だったろう。
3巻は、日本の敗戦後の東京裁判。
戦争での非人道行為は当然裁かれるべきだが、勝者が敗者を裁いたこの裁判の矛盾が、日系2世の賢治の目を通して浮かび上がる。
二つの祖国 第2巻
2024/05/31 16:58
戦争に引き裂かれる日系人兄弟
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
2巻は、賢治とそのきょうだいたちのその後が描かれている。
アメリカへの忠誠を誓って収容所を出て米軍に志願した末の弟、教育を受けるために日本に帰っていて日本軍兵士として出征した次弟、米軍の語学将校として南太平洋に渡った賢治。
戦争によって日米にアイデンティティを持つ2世のきょうだいたちが翻弄され、引き裂かれていくさまに、胸が苦しくなる。
二つの祖国 第1巻
2024/05/31 16:53
日米開戦と日系2世たち
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投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
「二つの祖国」は、NHKの大河ドラマ「山河燃ゆ」の原作でもあり、最近ではテレビ東京でドラマ化された作品がすごく良かった。
日米開戦時にアメリカにいた日系2世については、それなりに書籍や映画の題材にもなり、知られるようになってきたが、その実情について知るには、やはりこの小説だと思う。
フィクションであり事実でない部分も少なくないだろうが、全体としての真実性はあり、想像力で、当時の状況を学ぶことができる。
一巻は、アメリカへの忠誠が問われる、忠誠テストの場面まで。
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