作家六波羅一輝の推理 みんなのレビュー
- 鯨統一郎 (著)
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紙の本白骨の語り部
2010/04/02 19:47
自動筆記を許させる鯨統一郎の魅力。
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
鯨統一郎作品はタイムスリップシリーズだけにしようと決めたのだけれど、民俗学をテーマにした蓮丈那智シリーズ(著者:北森鴻急逝のため)の続編が読めなくなったので、本シリーズに手を出してみた。
主人公は六波羅一輝というミステリ作家。三年前、『イエスの墓の語り部』という作品で衝撃のデビューを果たしたものの、以来、作品を世に出せないでいる。
書けない作家に出版社からの依頼も来るはずもなく、ひとり悶々と日々を過ごしていた六波羅だが、転機は突然訪れた。『イエスの墓の語り部』の大ファンで六波羅一輝の担当になるのが夢だという北村みなみという女性が編集者となったのをきっかけに、遠野に取材旅行に行けることになったのだ。
しかし取材先の遠野で一輝とみなみは遺体を発見し、殺人事件に巻き込まれる…。
あぁ。やっぱり鯨さんだった。
いやね、鯨さんには多くを求めないので衝撃というかショックは大きくはなかったのだけれど…
自動筆記ですって!
自動筆記!!
主人公の六波羅一輝が『イエスの墓の語り部』を著せたのは「自動筆記」のなせる技だって。記憶はないけれど気がついたら作品が完成していたっ!!!!んだそうです、はい。
でもって遠野で巻き込まれた殺人事件では…
***
一輝の意識が飛んだ。
しばらくして一輝の意識は戻った。どのくらい意識が飛んでいたのか、一輝自身にもすぐには把握できない。
***
だそうで、ふとパソコンの画面を見るとある人物の名前がメモ帳ソフトに記されていて、それが犯人だったというわけなのです、はい。
まぁ、犯人探しは自動だったとしても、そのあと一輝が一応、論理的に謎解きをするのだから文句はいわないけれど…自動筆記かぁ。。。自動筆記。
うん。
これが鯨さんじゃなかったらわたし、いらっとしてるな。
まぁ、鯨さんだから何でもアリということで…
そして恐ろしいことにこんな感想を持っているのに、このシリーズの続編を読もうとしているわたしがいる。
あぁ、恐ろしき鯨ワールド。
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