封鎖 みんなのレビュー

人権侵害につながる「隠蔽」を許さない社会を！

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投稿者：未来自由　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

感染症関係の本だけでなく、小説も並行して読み続けている。2012年10月に刊行された『封鎖』。新型感染症が発生したときにどうすればよいのか。人の命と人権の重要性を問う力づい筆致にスイスイと引き込まれた。
　本書刊行7年後に、本当に新型感染症が発生してしまった。この新型コロナウイルスに対する初期対応の遅さ、東京オリンピックが延期と決まるまで対応を遅らせた政府の責任を考える時、人の命と人権を後回しにしたと言っても過言ではない。
　しっかしと情報公開し、人権を守りながら、被害を最小限に食い止めるには、事前の対策が欠かせない。しっかりと事前の対策を取る社会にしなければならない。そんなことを考えた。