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星々の舟 みんなのレビュー

  • 村山由佳 (著)
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みんなのレビュー5件

みんなの評価4.1

評価内訳

  • 星 5 (2件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
5 件中 1 件~ 5 件を表示

紙の本星々の舟

2006/02/21 20:40

心の闇。何かを渇望し、それでも流れていく。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ありさ - この投稿者のレビュー一覧を見る

行間から、そこにある匂い、色、空気の振動まで聞こえてきそうな文章で綴られた短編集。
母親が亡くなるところからはじまり、一つの家族の、れぞれの視点から、過去から現在にかけて起きている事柄が語られていきます。
報われない恋、不倫、家族に大きく影響を及ぼした父親の傷など。それぞれが何かを渇望し、時に何を求めているのかも見失いながら、心に抱えた闇を見つめずにはいられなくなる。欲しいものが手に入らずに、それでも生きていく。
読む人によって、どの短編がよかったか意見が分かれるかもしれません。
痛々しく感じる話だと思います。
泣かせる話だと思います。
文章はとても読みやすく、特別変わった展開がなくても読ませる物だと思うので、そこまで悲劇にする必要があるのかとさえ思いました。
そこから何を感じ取るかは読者次第かもしれません。ストーリーよりは、登場人物たちが生きてきた道のりと、語る言葉にリアリティがある。

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紙の本星々の舟

2006/02/05 22:17

それぞれの思いが詰まった舟

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:リプル - この投稿者のレビュー一覧を見る

 兄妹の禁断の恋という裏表紙の文で買ってしまったのですが,実際はその話を軸に当事者ではない妹,兄,姪,父親の話が描かれています。多分他の小説だと単なる脇役の人物にスポットライトを当てている感じで珍しく,人それぞれ思いはあるのだなと当たり前の事なのですが感心しました。勿論,兄妹自身の話が一番強烈なのですが・・・
 村山さんは父親の話の所で戦争の話を書きたかったと解説していて,それが妙に違和感があると言えばあるのですが実際こういう事(戦争)があったから,親はこういう感じになったのかなあと納得した部分もありました。
 人はどこかであきらめたり,納得したりしながら曖昧な所で生きていく。何が幸せなのかはわからないし,何が不幸なのかも。そんな人々の思いを乗せた舟なのだなと・・・

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紙の本星々の舟

2020/12/11 09:24

人生いろいろ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る

個々に抱える悩みや問題を通して家族や他人との付き合い方を考えさせられる話でした。目には見えない、また人には言えない事柄を誰もが持っていることに共感できたし、それぞれの向き合い方にも少し感動しました。

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紙の本星々の舟

2016/01/21 20:51

いくつかの短編からなる人生を再考させる作品

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作品は、村山作品の中でもとてもよくできた作品の一つだと思います。いくつかの短編から構成されていますが、そのどれにおいても人生というものを再考させられるような印象があります。各短編の中に出てくる主人公は、社会的な常識からは少し外れていたり、倫理的な問題を抱えていたりと様々なですが、決して小説の中だけの話ではなく、現実の社会にもこういう問題を抱えた人はたくさんいるのではないかと思いますし、実際にそういう状況に直面していなくても、気持ちの中ではこうした状況に陥る可能性は十分にあります。こうした点から、読者はこのストーリーに知らず知らずに感情移入してしまうのではないあkと思います。

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紙の本星々の舟

2013/03/05 09:42

俺には早すぎた

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:bellefa - この投稿者のレビュー一覧を見る

面白い。
この本が何を伝えたいかも読めた。
でもつらすぎた
30歳手前になってからまた読みたい。
19歳の俺には早すぎた

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