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虚栄の肖像 みんなのレビュー

  • 北森鴻
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みんなのレビュー3件

みんなの評価3.9

評価内訳

  • 星 5 (1件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
3 件中 1 件~ 3 件を表示

紙の本虚栄の肖像

2011/01/10 20:25

このシリーズをもっと読みたかった・・・

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆこりん - この投稿者のレビュー一覧を見る

佐月恭壱が引き受けた絵画修復の報酬は、古備前の銘品中の
銘品の甕だった。「絵画修復の報酬にしては額が大きすぎる。」
恭壱は違和感を覚える。実は、この裏には巧妙な罠が潜んでいた・・・。
表題作「虚栄の肖像」を含む3編を収録。「深淵のガランス」に
続く、佐月恭壱シリーズ2作目。

今回も、絵画修復という未知の世界を垣間見ることができ、とても
興味深かった。その難しさ、繊細さには驚かされる。また、この作品を
支えている作者の知識量の多さにも、ただただ驚くばかりだ。絵画
修復に関わる謎も、本当によく考えられていると思う。さまざまな
要素がほどよく混ざり合い、この作品を味わいのあるものにしている。
表題作「虚栄の肖像」に出てくる古備前の甕や、ピカソの絵に仕掛け
られた罠などは、読んでいて本当に面白かった。シリーズが進むに
つれてさらに見えてくるであろう佐月恭壱の人間像、そして、彼や彼と
関わりのある人たちの今後など、このシリーズに期待するものがたくさん
あった。作者の急逝で断ち切られてしまったのは、本当に残念だ。
早すぎる死が惜しまれてならない。

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紙の本虚栄の肖像

2010/10/12 21:46

北森鴻に捧ぐ、友人愛川晶の解説。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:惠。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本作は単行本で読んだので(持っているので)、文庫を購入するつもりはなかった。しかし、書店の新刊コーナーで平積みされているのを見たら、手に取らずにはいられなかった。表紙を開いて一枚捲ったところにある目次――そこで目に飛び込んできたのは「解説・愛川 晶」という文字の羅列。わたしはすぐさま解説のページを開いた。

愛川さんは、北森作品ではお馴染みの解説担当者。北森さんと仲が良くて、北森さんとのプライベートなお話を書いてくださるので、愛川さんの解説を楽しみにしている北森ファンも少なくはない。そしてわたしもそんな一人。

本書の解説で愛川さんはまず、今年1月の北森さんの急逝に言及している。その上で、もう続きを読むことができなくなった本書のことを、そして生前の北森さんとの思い出を、続けている。その文章から、愛川さんと北森さんの「大人の友情」みたいなものが伝わってきて、書店にいるにもかかわらず泣きそうになった。

北森さんが亡くなったからといって正直、わたしの生活に何の支障もない。会ったこともないひとだし、作品の続きが読めなくなったからといって、生活に直結はしない。だけれども…泣きそうになってしまったのだ。

あぁ、やっぱりもっと読みたかったよ、北森さん。愛川さんの解説で知ったのだけれど、那智先生も恭さんも続きを連載、あるいは構想中だったのでしょう。本当に。もっと、もっともっと、読みたかったんですよ。。。


あーあ。なんだかしんみししちゃう。
でも、愛川さんのあとがきは読む価値があると思うのです。

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紙の本虚栄の肖像

2010/09/27 21:50

大人になったがゆえに過去の恋の切なさが、胸にせまる

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:mayumi - この投稿者のレビュー一覧を見る

 花師で絵画修復師の佐月の物語。
 *虚栄の肖像
 *葡萄と乳房
 *秘画師異聞

 かつての恋人の出現で、佐月の過去が垣間見えるのだが、それは、彼と彼の父親との確執の物語を示していて…でも、それが語られることはもうない。
 
 北森氏の急逝を悼むばかりだ。

 花も、絵も儚い。
 佐月は、それらにかりそめの命を与えている。かりそめしか、与えられない。
 だから、恋人は彼にあのような形でしか思いを届けられなかったのかもしれない。
 
 それは大人ゆえの選択だったのだろう。

 大人であることが、切ない物語だった。


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