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「ドイツ帝国」が世界を破滅させる 日本人への警告 みんなのレビュー

  • エマニュエル・トッド, 堀茂樹・訳
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みんなのレビュー11件

みんなの評価3.7

評価内訳

  • 星 5 (4件)
  • 星 4 (4件)
  • 星 3 (1件)
  • 星 2 (2件)
  • 星 1 (0件)
4 件中 1 件~ 4 件を表示

ドイツ脅威論

12人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る

ヨーロッパに対する新たな視点が身に着く、絶対お薦めの好著です。和訳があまりにも劣悪(ところどころ意味不明)でしたので「4」評価としましたが、内容自体は「5」評価です。
 内容は、ドイツを中心に今現在のヨーロッパ情勢を読み解いています。具体的には以下の通りです。
 第1章は、ドイツ帝国の現状分析
 第2章は、侮れないロシアの実力(プーチン嫌いが、真実を見えなくさせている)
 第3章は、ウクライナの真実の姿
 第4章は、ロシアへの対応の現状と機能麻痺しているヨーロッパの姿
 第5章は、オランドの失政とドイツに支配されるフランス経済
 第6章は、ドイツの特異性と危険性
 第7章は、格差社会について
 第8章は、ユーロの失墜とドイツ経済脅威論

 EUの中で、ドイツが浮いていると感じますし、一方で日本に対して、上から目線で発言する訪日時のメルケルの態度は不愉快でしたが、本書を読んで、その背景が良く分かりました。また中国への接近は、今に始まったことではなかったのですね(37ページ)。
 それにしても、ドイツの影響力が高まり、今やヨーロッパ全土が「ドイツ帝国」と化していることは驚きです。イギリスがEUから脱退したい気持ちも分かりました(48ページ)。「ヨーロッパはドイツ覇権の下で定期的に自殺する大陸(142ページ)」とのことですから、今は、かなりヤバいのかもしれません。
 トッド氏はドイツ嫌いの仏人学者ですので、誇張して表現している面もあるでしょうが、真実の一面が語られていることには間違いないでしょう。日本の元外務官僚が、自信満々にヨーロッパ情勢を語っている本も読みましたが、ヨーロッパの識者の見解の方が、当然ではありますが迫力と説得力があります。本書は、酷い訳文さえ我慢すれば、刺激溢れる本でした。とにかくドイツに対する認識が変わります。第1章だけでも元が取れますので、とにかく、お薦めです。

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EUについて広い視野を持つために読んでおいたほうがよいかも

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ゆゆゆゆゆ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ギリシャ人は働かない、借金の返済でゴネると悪者扱いされ、その尻拭いをするドイツといったような構図が描かれることが多い今日この頃。しかし、実はEUのリーダー的存在であるドイツが実は真の悪玉であるかもしれないという主張とその根拠が記されていて非常に興味深い。ユーロという共通通貨により弱国が搾取されドイツが一人勝ちする構造を本書で知るにつけ、確かに健全ではないと感じ、なぜメディアはドイツは善、ギリシャは悪という構図ばかり示すのか疑問に思った。
ヨーロッパの昨今の情勢・ニュースの知識がないと理解できない個所も散見されたけれども(主にフランスの話題)、全般的には理解しやすかった。
また、理系出身の自分としては人口学的指標や国民性という曖昧なデータから今後の世界情勢を導き出せるということが非常に面白かった。

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日本の伝統的社会

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ITオンチのじいさん - この投稿者のレビュー一覧を見る

本編全体とは少し違う感想だけど.6、ドイツとは何か? ドイツと日本の類似性、ドイツと日本の違いー伝統的社会文化….家族間はひとまず置いて、農村の『家』(明治維新後培われたとみなされる家制度より拡散的で多様性のあったと想われる維新以前のもっと古い伝統的な)の間の関係というのは、きだみのるが述べたように、誰(どの家)にも抜け駆け的に《得》させない、裏返して誰(どの家)にも特別の《損》をさせないという、かなり実利的な平等意識に支えられていたように思う.天領であったか、大名領であったか等々地域差はあっても、おおむねここ10~30年前までの農村共同体ではそのように『村の寄』(自治会の会合)は運営されていた.

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今後の世界予想

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:シエル - この投稿者のレビュー一覧を見る

ショッキングなネーミングの署名は書店で平積みされるには充分だが問題は中身だ。
著者のエマニュエル・トッド氏はフランスの歴史人口学者・家族人類学者であり、『最後の転落』(76年)で「ソ連崩壊」を『帝国以後』(2002年)で「米国発の金融危機」を、『文明の接近』(07年共著)で「アラブの春」を次々に予言。『デモクラシー以後』(08年)では「自由貿易が民主主主義を滅ぼしうる」と指摘。と、紹介されている。

巻頭はフランスのドイツへの従属を指摘し、オランド大統領を糾弾している。
続いてウクライナ問題についてでロシアが原因ではなく、ウクライナの民主化を図るドイツが裏で画策していることに対してロシア側がその阻止に動いているのでロシアVSドイツの第一次世界大戦以前から続く両国間の覇権争いなんだと指摘する。

中々、センセーショナルな題名と言い、各章に掲げられるのもまた週刊誌の中吊り広告のような人眼をつくものが多く、また内容もかなり過激とも言える。
今までの予言が悉く適中しているからと言って、今後も彼の宣言通りになると言う保証は勿論ないのだが細かな数字によるデータやヨーロッパ大陸に住む者、民族でないと分らないような営営と続く過去からの教訓も含め、非常に示唆的だと思う。
また、週刊誌の特集のように怪しい専門家が出て来て、荒唐無稽な論を振り回すようなものと違って説得力は充分だろう。

構成は基本的にインタビューの形式に則っているようだが記者側の質問が時に感情的になるものも多いが、飽くまで冷静に学者としてそして自ら称するように左派系民主主義者の前提に立った上でのデータに立脚した論・意見が多い。
この点は読んでいて引っ掛かるよりも数字を挙げられるとそれを覆すデータがこちらにはないからフム、フムとスムーズに読めてしまう。

また、ドイツと日本の類似点なども指摘されているが結構、冷静に分析されている感じは受ける。
実際、過去の歴史が筆者が指摘したり予想した通りに展開したのも恐ろしいと言えば恐ろしいが、預言者ではなく学者としての論であるから頷ける。

遠くアジアの小島のような日本からすればドイツとロシアの対立だけでなく、時にフランス時に英国をも巻き込みながらの長く続いた歴史を前提にしているので昨日今日の政治情勢だけでは計り知れないものがあるのだろう。
これは日本で言えば、対朝鮮半島や対中国と言う問題だけでなく周辺国や時の政治情勢・状況を見ながら時々の姿勢者が下してきたものと通じるかもしれない。

話のネタとしても面白いし、立派に学説としても信じるに足るものを感じるが受け手の感性の問題だろう。

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