無理 みんなのレビュー
- 奥田英朗 (著)
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紙の本無理 上
2017/10/21 06:06
重なる5人
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
合併で誕生した地方都市の風景がリアリティ溢れていました。バラバラに見えていた5人の男女が奇妙な繋がりを見せるところも良かったです。
紙の本無理 上
2012/12/06 08:58
田舎の実態
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投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
「田舎」と聴くと、田園地帯とおじいちゃんおばあちゃん。ギスギスした都会とは違って暖かな人々が暮らし、ゆったりとした時間が過ぎていく世界・・・。と想像もするけれど、実態は相当厳しい世界なのだという事が実感できる上巻。そりゃ若者が都会に憧れるわ・・・と思わされる。
上巻下巻に別れた本作、舞台はいくつかの街が合併して出来た地方都市、「ゆめの市」。上巻では田舎町の実態、古き良きそして悪しき伝統や状態と言った物が描かれる。政治家の癒着や暴走族、生活保護問題や新興宗教が田舎町にどう跋扈しているのかが良く分かる。遊ぶところといえばドリームタウンという名前の小さなモールくらい、後の娯楽と言えばパチンコがあるくらいという街で生きる人々。この街に嫁いだ女性達は子供を産んで、その先にあるのは何の楽しみも無く日々を生きるだけの毎日だと知っている。だから今を刹那的に、性と快楽に生きようとする。都会よりも余程、田舎町の方が混沌としているのかもしれない。
下町ではあるけど東京に暮らす自分、分かっているようで分からなかった田舎町の実態を良くうかがい知れた。この後下巻でどうなっていくのか、非常に興味深い。
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