遺品整理屋は見た! みんなのレビュー
- 吉田太一
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紙の本遺品整理屋は見た! 孤独死、自殺、殺人…あなたの隣の「現実にある出来事」
2007/03/08 22:20
この会社の連絡先は忘れないようにし94!
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さあちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本を読んで思った事。それは私も生前予約しなくっちゃということだ。
この作品には様々な死のあり方がでてくる。中でも孤独死の場合は悲痛なものがある。誰にも気付かれることなく肉体が腐敗していき、忘れさられ秘密が暴かれるのである。今私には家族がいる。しかし子供達が巣立ち配偶者とも別れたらそのうち孤独に暮らす日を迎えるかもしれない。その頃には年老いており体は思うように動かず掃除も行き届かなくなりゴミも貯まりっぱなしになり外にでるのも億劫になりだんだんとみんなから忘れ去られていくのだ。つまりこの作品にでてくる事例は他人事では決してなく未来の自分の姿なのである。少子高齢化が叫ばれているこの社会においてこのような孤独な老人は益々増え続けるだろう。社会の第一線から退いてからどのように家族や世間と関わって生きるべきなのかということを問いかけているように思う。
人は死ぬときには何も持っていけない。しかし何かしら残していく。残すべきものとは何なのか。これからの自分の生き方を考えさせられた作品だった。
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