太陽がいっぱい みんなのレビュー
- 樋口毅宏
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2023/06/29 11:29
自分の中にあるプロレス熱を放出して紡ぎ出した、情念の塊のような小説。
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投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
総合格闘技にプロレスラーが登場しては惨敗する中、21世紀に入ってからプロレス界は長い冬の時代を迎える。
業界最大手の新日本プロレスは、遂に身売り。カードゲーム会社に買収される。
マニア層を切り捨て、スタイリッシュなスターを登場させ、会場は「プ女子」に代表される新しいファンで埋め尽くされる。
しかし、現在のプロレスには何かが足りない。
プロレスとは、哀愁、やるせなさ、野心、痛み、無情感。そんなものが詰まっているのだと著者はインタビューでも語っている。
プ女子を代表する直木賞作家・西加奈子さんの「ふくわらい」へのアンチテーゼがそこにはあるとも。
圧倒的な人気を誇る人気作家に、一方的な怨念を投げかけて、自分の中にあるプロレス熱を放出して紡ぎ出した、情念の塊のような小説。
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