賤民の場所 江戸の城と川 みんなのレビュー
- 塩見鮮一郎
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紙の本江戸の城と川 賤民の場所
2020/06/27 11:46
徳川入府以前の知られざる江戸の実態を解き明かす塩見鮮一郎氏の意欲作です!
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、弾左衛門や車善七を中心とする被差別民・被差別部落の歴史や、芸能民・社会政策、江戸・東京の都市史を主たるテーマにした著作で知られる作家、塩見鮮一郎氏の作品です。同書は、未だによく知られていない江戸の実態を掘り起こした意欲作です。同書の中で著者は、「徳川入府以前の江戸については、よく知られていない」と言います。秩父の山奥から出てきた平重継が、平川が海に注ぎ込む江の戸口に、まず館を築いたとされ、そして江戸氏を名乗るようになったそうです。やがて、四通する川の随所に城郭が築かれ、舟運と陸運、馬事や監視の面からも、そこは賎民の活躍する場所となったのだそうです。同書の構成は、「1章 水の地図」、「2章 館の地図」、「3章 川の地図」、「4章 城の地図」、「補考 さらに江戸の城と川」となっており、知られざる江戸の事実が暴かれます!
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