リンバロストの乙女 みんなのレビュー
- ジーン・ポーター, 村岡花子
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紙の本リンバロストの乙女 下
2020/06/20 10:15
アメリカ人作家ポーター氏の傑作を、同作品を溺愛した村岡花子氏の名訳で読ませてくれる一冊です!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、アメリカ人作家のG.ポーター氏の作品です。河出文庫からは上下2巻で刊行されており、同書はその下巻です。同書では、上巻に引き続き、母親に愛されずに育った少女エルノラは、リンパロストの森で珍しい昆虫を収集し、それを売ることで何とか学費を稼ぎ、優秀な成績で高等学校を卒業し、美しい女性に成長していきます。そして、夫を失ってから、娘への愛情にようやく気づいた母親に見守られながら、大学を目指します。ある日、療養のためにリンバロストの森を訪れた名家の青年フィリップと出あい、エルノラはその青年に心惹かれます。しかし、彼にはすでに許嫁がいた。一体、この恋は、エルノラはどうなっていくのでしょうか?同書は、この作品を誰よりも愛したと言われる村岡花子氏による名訳です。
紙の本リンバロストの乙女 上
2020/06/20 10:08
アメリカ人作家ジーン・ストラトン・ポーター氏の傑作です!
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、アメリカの作家、自然写真家、博物学者、映画プロデューサーなど幅広く活躍されたジーン・ストラトン・ポーター氏の名作です。同氏は、同書のほか、『そばかすの少年』といった作品も書かれています。『リンバロストの乙女』の作者として知られている。同書の内容は、母に愛されずに育った少女エルノラという少女が主人公です。彼女はリンバロストの森に住んでいます。母の反対を押し切り、なんとか町の高校へ入学できたものの学費を自分で稼がねばならず、「鳥のおばさん」と呼ばれる学者に出会い、リンバロストの森に生息する美しい蛾や植物を採集することで学費を稼ぎます。やがて、夫の真の死因を知ったエルノラの母は、エルノラに対する憎しみが溶け、今までの分を取り返すかのようにエルノラを溺愛し協力的になります。そして、ある日、療養のためリンバロストの森を訪れていた青年とエルノラは恋に落ちるのですが、彼には婚約者がいたのです!一体、エルノラの恋はどうなるのでしょうか。続きは、ぜひ、同書をお読みください。
紙の本リンバロストの乙女 下
2017/07/25 22:42
魅力的なエディス
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投稿者:弥生丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
下巻に別タイトルを付けるとすれば「エルノラの恋」。許婚のいる青年フィリップとの恋模様が展開する。
下巻で最も魅力的な登場人物は、フィリップの婚約者エディスだ。美しく高慢で、激情的で、故に大切なものを失ってしまう。人生で初めての挫折を経験する彼女の凄まじい葛藤は見応えがある。終盤では、むしろ彼女がヒロインの座を占めている。
エディスに比べたら、フィリップは冷淡で移り気な男にしか見えない。自分の対面だけにこだわり、婚約発表の舞踏会で置き去りにされた許婚の心を思い遣りもしない。エディスがあんな挙にでたのも深く傷ついたからだということに思い至らないのだ。周囲がエディスをこぞって非難するのも理不尽に思えた。
自分の弱点を苦しみながら克服していくエディスと、彼女を欠点も含めて深く愛する青年ハート・ヘンダソンにこそ祝福を送りたい。
紙の本リンバロストの乙女 上
2017/07/23 10:02
母子の葛藤
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投稿者:弥生丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『そばかすの少年』の姉妹編。母子の葛藤を軸とした物語で、『そばかす』よりも人間の内面が深く描かれていると思う。特に、夫を亡くした喪失感と娘への愛憎に苦しむコムストック夫人が印象的である。
ただ、長年母親に冷遇されながら、エルノラの性格に暗さが見られないのは些か不自然。そして、エルノラの父の真実を知りながら、二十年も口を閉ざしていた隣人夫妻。エルノラの母コムストック夫人より彼らの方が余程酷い。彼女の苦悩を二十年間も放置したまま、エルノラの良き隣人を演じていたのだから。
本編の中で、リンバロストの自然描写がやはり素晴らしい。博物学者だった著者の知識が遺憾なく発揮されている。
紙の本リンバロストの乙女 上
2015/02/23 13:55
知らなかった
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投稿者:ゆりりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
いろいろな世代、いろいろな立場から楽しめる小説です。
私は50代なので主人公の母親の感情の濃さに目が奪われました。
背景も美しく何度も楽しめる立場の違いもよく描かれていて飽きません。
長い間廃刊だったものだそうですが、私は初めて手にしました。
少女小説というジャンルに入るのでしょうか?
赤毛のアン等に興味のある方は一読をお勧めします。
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