地獄の奇術師 みんなのレビュー
- 二階堂黎人
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
3 件中 1 件~ 3 件を表示 |
電子書籍地獄の奇術師
2015/09/06 00:58
玄人向き?
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:鯉に恋するお年頃 - この投稿者のレビュー一覧を見る
二階堂黎人初読。登場人物がいろいろな作品の引用をすることが多く、それに対して注釈が付いていましたが、かなり多いので巻末にまとめていて読みづらかったです。終盤の聖書のくだりにはついていけなかったし、女子高生探偵の設定にも納得しかねるところがありました。乱歩調の雰囲気は人によっては気に 入るかもしれませんが、個人的にはいろいろとひっかかるところがあり、あまり好きにはなれない作品でした。
紙の本地獄の奇術師
2020/11/23 12:06
二階堂蘭子、颯爽たるデビュー
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者のデビュー長編。同時に名探偵・二階堂蘭子のデビュー作品でもあります。
蘭子の友人一家を襲う、息つく間もない連続殺人と不可能犯罪。事件の陰に見え隠れする、地獄から帰ってきた怪人。その凶行に唯一対峙しうる名探偵の活躍。
良くも悪くも時代錯誤な物語は、しかし、探偵小説の原始的魅力を持ち、一部の人間を捕らえて放さないでしょう。
本作はトリックが若干凡庸ではありますが、雰囲気は十二分。古き良き探偵小説世界の開幕です。
紙の本地獄の奇術師
2003/06/29 13:09
事件を論じながら、何かとカーの本を引用するのが彼女の癖だった
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:成瀬 洋一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和42年冬。東京国立市。閑静な住宅街に出没するのは、外套を身にまとったミイラ男。包帯の隙間から邪悪な色に目を光らせる怪人が告げる目的は「復讐」。そして怪人と女子高生、二階堂蘭子が対峙したとき、既に惨劇の幕は切って落とされていたのだ!
江戸川乱歩を彷彿とさせるミステリーの登場です。それも古典とか王道というより「先祖返り」的。少年少女の前に出現する、いかにもな怪人に、繰り広げられるのは実業家一家を襲うおどろおどろしい連続殺人(密室付)という、乱歩の大人向けと子供向けを足して割ったような雰囲気の物語です。登場する名探偵が、職業探偵や犯罪研究家ではなく、女子高生というところだけが現代的な部分でしょう。
また巻末にまとめられた語り手による注釈は、古典ミステリーの豆知識や事件の手がかりを整理したものなどが書き出されています。単なる解説に留まらず、作品の一部として本編とかわるがわる目を通す必要もあり、楽しみでもあり、ちょっとした読み物になっています。
面白い“探偵小説”を読みたいという人へのオススメです。
3 件中 1 件~ 3 件を表示 |